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日本薬学会・創薬人育成事業(関東地区)創薬人育成セミナーを開催しました

開催報告

2023.10.10

講義の様子(G3-311教室にて)

右から酒井学科長,吉田 耕三先生,山口 大介先生,新倉准教授(世話人)


10月6日、クスリのスペシャリストを育成する教育・研究活動の一貫として「創薬人育成セミナー」を2部構成で開催しました。

第1部は、吉田 耕三先生(住友ファーマ株式会社)に創薬プロセスを概説していただきました。 AIを活用した次世代の創薬事例についても触れた内容で、今後求められるデジタル技術やデータサイエンス(令和6年度改訂モデル・コア・カリキュラム)における気づきが得られる機会となりました。
第2部では,山口 大介先生(協和キリン株式会社)に表現型ベースの創薬研究についてお話いただきました。創薬標的分子ベースのアプローチは競争の激しい医薬品開発である一方、表現型ベースのアプローチは新規性の高い、他社との差別化が可能な創薬が期待できるとのことでした。

「クスリの使い手」である薬剤師を目指すにしても、基礎研究から応用研究、そして臨床へとつながるバリューチェーンを理解し、「クスリの創り手」としての視点を持ち続けることは大事なことです。引き続き、臨床マインドと研究マインドの醸成に努めてまいります。

【第1部】
吉田 耕三 先生(住友ファーマ株式会社)
「くすりをデザインする~従来型低分子創薬からインシリコ創薬へ~」
【第2部】
山口 大介 先生(協和発酵キリン株式会社)
「表現型創薬における化合物の作用機序解析」