城西国際大学 理学療法学科では、地域住民を対象とした体力測定や健康支援だけでなく、地域住民との対話を通して地域課題を把握し、その解決方法を学生自身が考える実践的な学修を行っています。
理学療法学科教員が担当する正課科目「域学共創プロジェクトF」では、山武市美杉野地区の住民の皆さまを大学へ招き、学生との座談会を実施しました。
今回のテーマは、
「地域活動を盛り上げるためには、どうすればよいか」
です。
学生と地域住民が同じグループで意見を交わし、地域活動に参加する意味や、より多くの住民に参加してもらうための方法について考えました。
地域住民の声から地域課題を考える
座談会では、
「地域活動に参加するメリット」
「地域活動への参加者を増やすためにできること」
という2つのテーマについてグループで意見交換を行いました。
学生だけで話し合うのではなく、実際に地域で生活する住民から、日頃感じていることや地域活動に参加する立場からの意見を聞きました。
学生にとっては、大学の中だけでは分からない地域住民の生活や考え方を直接知り、地域課題を住民の視点から考える機会となりました。
「学生にできること」を住民と一緒に考える
グループワークでは、地域活動への参加者を増やすために、学生と住民がそれぞれの立場からアイデアを出し合いました。
参加した学生からは、
「地域の方々から『地域活動を盛り上げるために学生の力が必要だ』という言葉をいただき、自分たちがどのように地域の力になれるかを改めて考えたい」
との感想が寄せられました。
地域連携では、大学側が一方的に支援方法を決めるのではなく、地域住民が何を必要としているのかを聞き、住民と一緒に活動を考えることが重要です。
今回の座談会は、学生が地域住民との対話から課題を捉える経験となりました。
理学療法士に必要な「地域を知る」という視点
地域で活動する理学療法士には、身体機能を評価したり運動を指導したりする知識だけでなく、対象者がどのような地域で生活し、どのような活動に参加しているのかを理解する視点も求められます。
特に地域の健康づくりや介護予防では、健康教室や体力測定会を開催するだけではなく、
「なぜ参加する人と参加しない人がいるのか」
「どうすれば地域活動に関心を持ってもらえるのか」
「継続して参加してもらうために何が必要なのか」
を考えることも重要です。
城西国際大学理学療法学科では、こうした地域課題について、地域住民との実際の対話を通して考える機会を設けています。
「域学共創プロジェクトF」で地域実践と課題解決をつなぐ
「域学共創プロジェクトF」では、学生が地域で実施される体力測定会や健康関連活動に参加するとともに、活動を通して見えてきた地域課題について検討します。
今回の美杉野地区住民との座談会も、その学修の一つです。
学生は、
地域住民と関わる
→ 住民の声を聞く
→ 地域課題を把握する
→ 学生同士・住民と解決策を考える
→ 次の地域活動へつなげる
という過程を経験します。
地域活動を単発のボランティアとして終わらせず、実践と振り返りを繰り返しながら地域について学ぶことを重視しています。
城西国際大学理学療法学科の地域課題解決型教育
城西国際大学理学療法学科では、地域住民への身体機能測定や健康支援に加え、住民との対話を通して地域課題を発見し、改善策を一緒に考える実践教育を行っています。
正課科目「域学共創プロジェクトF」では、地域活動への参加、住民との意見交換、課題の検討、成果発表などを通して、地域社会と大学での学びを結びつけています。
今後も本学科では、地域住民や自治体などとの連携を通して、身体機能だけでなく、生活や地域活動への参加まで含めて地域を捉えることのできる理学療法士の育成を進めていきます。