教員活動
2026.03.01
城西国際大学 健康科学部 理学療法学科の安齋紗保理助教らの研究グループが、2026年3月1日に千葉市で開催された「第31回千葉県理学療法学術大会」において、研究成果を発表し、優秀賞を受賞しました。
共同研究者は、本学理学療法学科の大杉紘徳准教授、柴喜崇教授です。
今回の研究では、地域で生活するフレイル高齢者を対象として、要介護認定に関連する要因を約3,000人規模のデータから縦断的に検討しました。
高齢者の介護予防では、身体機能だけでなく、認知機能、健康状態、社会参加、社会的つながりなど、さまざまな要因を総合的に捉えることが重要です。
今回の研究では、フレイル状態にある高齢者約3,000人を3年間追跡し、その後の要介護認定とどのような要因が関連するのかを分析しました。
その結果、要介護認定との関連が認められた要因として、
が示されました。
一方、今回の対象集団および解析条件では、社会参加や社会的孤立については、要介護認定との明確な関連は認められませんでした。
この結果は、フレイル高齢者に対する介護予防を考えるうえで、身体機能や認知機能など複数の側面から状態を評価する重要性を検討するための知見となります。
理学療法士は、病院や医療施設におけるリハビリテーションだけでなく、地域で生活する高齢者の健康づくり、介護予防、身体機能の維持・向上にも関わります。
高齢者が地域で生活を続けるためには、運動機能だけでなく、認知機能や本人が感じている健康状態などを含め、さまざまな視点から身体・生活機能を捉えることが必要です。
今回の研究は、フレイル高齢者の要介護認定に関連する要因を大規模な縦断データから検討したもので、地域リハビリテーションや介護予防における評価・支援方法を考えるための基礎的知見となることが期待されます。
城西国際大学理学療法学科では、高齢者の健康、フレイル、介護予防、身体機能、認知機能、地域リハビリテーションなど、地域で生活する人々の健康を支えるための研究に取り組んでいます。
本学科では、教員が地域住民を対象とした研究や地域活動に取り組み、その成果を理学療法教育にも活用しています。
学生は、理学療法の専門知識や技術だけでなく、地域で生活する高齢者を身体機能・認知機能・生活機能など多面的な視点から捉え、科学的根拠に基づいて支援を考えることを学びます。
今後も城西国際大学理学療法学科では、地域で得られたデータや研究成果を教育・実践へ還元し、地域リハビリテーションと介護予防に貢献する教育・研究活動を推進していきます。