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英語で日本文化のガイドをします② ~大本山成田山新勝寺で訪日外国人客向けにガイドをしました~

ゼミ活動

2024.11.13

由緒ある成田山新勝寺(千葉県成田市)は、成田国際空港からも程近く、日本の伝統的な文化に触れようと数多くの訪日外国人が参拝に訪れます。柴﨑ゼミでは成田ボランティアガイドの会と大本山成田山新勝寺のみなさまのご支援を賜り、11月1日ゼミのメンバー7名と交換留学生1名で、英語によるガイドを実施しました。

私たちがご案内しました

当日は、総門の十二支の彫刻、重要文化財の仁王門、大提灯の由来、手水舎での作法などを、手振り身振りを交えながら説明しました。アメリカ合衆国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、イラン、コンゴなど、多彩な国々からの17組をご案内しましたが、皆さんとても喜んでくださり、「背景を理解することでより興味がわいた」、「旅の良い思い出になった」などと言っていただきました。これをきっかけに、次は千葉県「を」目的に再訪日していただけることを願っています。

仁王門の説明

手水舎での作法の説明

本番にたどり着くまでは長い道のりがありました。今年4月の新学期が始まると同時に成田山新勝寺と英語ガイドの仕方についてのリサーチを始め、7月には成田ボランティアガイドのご厚意で境内を英語でガイドしていただきながら、ガイドについての貴重なノウハウを伝授していただきました。それを礎にガイドの台本を作り、日々リハーサルを重ね、当日まで入念に準備をしてきました。多くの方々のサポートのおかげで、今回ガイドを実施するところまで漕ぎ着けました。

今回訪日外国人客のみなさんと交流しながら聞き取ったデータをもとに「オバーツーリズムを解消するためにいかに訪日客を分散させるか」「どのように千葉に誘客していくか」といったことの分析を進め、総括として研究発表をしたいと考えています。英語ガイドの試みは今後も継続していきます。

私たちの挑戦を快く受け入れていただき、応援してくださった成田ボランティアガイドの会と大本山成田山新勝寺のみなさまに、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

声掛けは緊張しました

アメリカ合衆国からのご家族

3年生 狩俣結有
今回、成田山新勝寺での英語でのガイドをして、将来のためにも、もっと英語力を磨きたいと改めて強く感じました。準備したセリフは完璧に言えたのですが、不意な質問に首尾よく答えられず、とても悔しい思いをしました。私のたどたどしい回答に対して、外国人の方々はとてもやさしく、「すごくよかったよ」や「勉強になった、ありがとう」といった心温まる言葉をいただきました。かけていただいた言葉は、私にとって貴重な財産で、大きな自信となりました。

2年生の時にマレーシアで7週間英語を学び、ホテルでインターンシップを体験しましたが、今回はその経験がとても役に立ちました。機会があればもう一度チャレンジしたいです。

ガイドする狩俣さん

温かい言葉をかけていただきました

3年生 川村颯希
英語ガイド開始一発目、勇気を振り絞って訪日外国人と思われる方に声を掛けましたが、あえなく断られてしまいました。落ち込む暇もなく次にやってきた男性2人組に話しかけ、私の最初のガイドがスタートしました。ゼミで繰り返し練習し、完璧に覚えたはずのセリフでしたが、緊張して一瞬で頭が真っ白になってしまいました。狼狽した私をパートナーが助けてくれ、無事にガイドをすることができました。回数を重ねるごとに余裕が出てきて、会話を交えながらガイドできるまでになりました。

私は将来、海外の方に日本の良さを伝える仕事に就きたいと考えています。それを実現するために、1年生の時は観光学部学びながら、「ホテル奨学生」として成田のホテルで1年間住み込みのインターンシップをしました。2年生では、1年間台湾の提携大学に留学し、台湾の観光について学んできました。今回はその経験がとても役に立ちました。

今回の英語ガイドを通じて、自分の英語が思っていたより通じることがわかりました。もっと深い話ができるよう英語を勉強し、英語と中国語を武器に将来を切り拓いていきたいです。このような機会を設けてくださった成田ボランティアガイドの会の皆様、柴﨑先生、関係者の方々に心より感謝申し上げます。

ガイドする川村さん

メディアの取材も受けました

3年生 張瑗竹
今回一番感銘を受けたのは、サポートいただいた成田ボランティアガイドの会の方々との交流でした。まるでご自分の子どものように私に接してくださって、新勝寺について知っていることを惜しみなく教えてくれました。このような方々がいるからこそ、すべての歴史、文化、精神が継承されていくのだと強く感じました。私よりもずっと先輩のガイドの方々が、外国語を学び続けながら、情熱を持ってガイドしている姿を見て、私も負けていられないと強く思いました。また、英語の表現力や語彙力を高めたいという思いが強くなり、英語学習へのモチベーションが一層高まりました。

私は将来、ホテル業界で働きたいと考えていますが、この経験を通じて、笑顔で自信を持って話しかけること、相手の反応を見ながら話の内容を調整することなど、おもてなしするにはお客様に寄り添うことがどれほど大切かを実感しました。私も将来、情熱を注げることを見つけ、信念を持ってそれを貫いていけるような人間になりたいです。

総門の説明をする張さん

サポートしてくださった「成田ボランティアガイドの会」のみなさまと

交換留学生 ナジ・ガブリエラ
交換留学生として今年の9月から観光学部で学んでいます。今回、色々な国からいらした、多様なグループのご案内をしました。観光客の方は、仁王門の有名な赤い提灯の「魚がし」という文字の由来や、池に浮かぶ亀の形の石の謂れなど、あまり知られていないことについてのガイドに対して特に喜んでくれました。自分たちが、単に情報を伝えるだけではなく、ガイドをすることで訪問者の体験をもっと深く、印象的にしていることに気づきました。また、写真を撮ってあげるといった些細な行動が、より深い会話のきっかけになることもわかりました。ドイツ人のカップルが「いつか子どもを連れて日本に来たい」と言ってくれたことも印象的でした。

私たちのガイドが、未来の願いに繋がったり、家族の思い出として残っていったりするのがとても素敵だと思いました。今回の体験を通じて、将来観光業でのキャリアを築く決意が強まりました。訪問者に快適さや安心感を与える観光の仕事はとてもやりがいがあると感じています。

提灯について説明するナジさん

ガイドをするナジさん

ドイツからの観光客の方

<7月に実施した英語ガイド体験の様子>
https://www.jiu.ac.jp/chs/tourism/news/detail/id=17148

<メディアで紹介されました>チバテレビ(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=evqSjdJt_RE

朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASSC54T56SC5UDCB009M.html

千葉日報
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1296969

「成田ボランティアガイドの会」の方を囲んで記念撮影

ガイドをしにまた帰ってきたいです