プロジェクト
2025.06.11
観光学部では旅行ツアーの商品設計を学ぶ授業を新たに開始しました。この授業は「観光プロジェクトA」といい、今年度は冬の秋田県へのツアーを開発します。また、開発したツアーは来年2月に「国内研修」という別の授業で実施することで、ツアーの企画から運営までを一貫して体験します。
これらの授業は、本学と包括連携協定を結んだ㈱阪急交通社の全面的な支援を受けて実施するものです。履修生は同社でツアーを開発している現役社員から直接指導を受けながら、ツアー開発を学びます。
第1回授業では㈱阪急交通社 関口明夫常務から業界やマーケットの動向、同社の事業・組織体制についての説明がありました。第2回授業は秋田県観光文化スポーツ部 小松鋼紀課長の同県における観光資源の特徴、観光政策についての解説でした。そのほかにも㈱阪急交通社地域振興部 室田伸一部長による地域と連携したツアーの開発事例の紹介など、多彩な講義が展開されています。毎回の授業アンケートでは多くの意見や質問が出ており、学生たちも新しい学びに強い関心を持っていることが分かります。
授業は基本的な説明を終えて、ツアー造成の実践的なテクニックを学ぶ段階にすすみます。学生の新しい発想をツアー商品という形にしてゆきます。今後の授業の展開が期待されます。
観光プロジェクトAは67名の学生が履修しています
実務家の講師から旅行現場のリアルな話が聞けます
【学生のコメント】
◯ 実際に旅行会社の方からお話を聞くことができたので、ここでしか得られない知識や学びを得ることが出来ると感じました。添乗員で表彰された学生もいてすごいなと思いました。企画を考えるのは大変そうだけど、みんなで協力して企画を考えることで自分にはないアイディアや意見を貰える良い経験になると思いました。
◯ 秋田県の観光について、詳しく知ることができて良かったです。自然や文化だけでなく、観光政策にも力を入れていることが分かりました。特に観光データを活用した取り組みが面白かったです。少し分かりにくかったのは「DMP」や「EBPM」の仕組みですが、先生の説明で少しずつ理解できました。将来、地域観光に関わりたいので、とても参考になりました。
授業では毎回レスポンスペーパーを提出し、フィードバックをします
◯ 今日の授業で東北は「遠い」というイメージが変わりました。特に観光列車や地元のイベントの紹介が面白かったです。「TOHOKU EMOTION」や「リゾートしらかみ」など、移動も観光になるのは新しい発見でした。冬の観光は雪が多い場所では大変そうですが、逆にそれを使って「かまくら祭り」や「樹氷ライトアップ」など、特別な体験ができるのもすごいと思いました。こういう地域の工夫をもっと知りたくなりました。次は自分で旅行プランを作ってみたいです。
◯ 観光を通して地域の課題に取り組む事例がとても興味深く、特にスカイランタンのようなアイデアが実際に人を呼び込んでいる点に感動しました。地域ごとの個性を活かして、観光が単なるレジャーではなく、地域づくりや課題解決の手段になっていることを学べてよかったです。
ツアー造成はグループで行います。グループワークを通じて友人ができます