This page does not support translation languages. ×

第3回「国際ウェルネスツーリズムEXPO」へ参加 ― 癒やし・健康・地域創生を主体的に学びの貴重な機会 ―

ゼミ活動

2025.07.25

2025年6月27日、東京ビッグサイトにて開催された「第3回 国際ウェルネスツーリズムEXPO(iTT)」に、観光学部・于航ゼミの学生24名が参加しました。

会場では、全国各地の企業や団体によるブースが多数出展されており、伝統的な温泉旅館やリラクゼーションに加え、医療観光や最先端のヘルスケア技術、スポーツ型ウェルネス体験など、多岐にわたる取り組みが紹介されていました。

本ゼミでは、癒やし観光・ウェルネスツーリズム・観光と健康の関係性をテーマに研究を進めており、今回のEXPOはその理解を深める絶好の機会となりました。従来の療養型観光に加え、医療(健康診断、美容整形、リハビリ等)やスポーツ(ヨガ、登山、サイクリング等)と連携した新たな観光の形が広がっていることを体感しました。

于航ゼミメンバーで記念撮影(東京ビッグサイトにて)

テーマごとに分かれて調査開始

(各自が関心を持ったテーマに基づき、事前に調べた内容を現地で深掘り。体験や講演の聴講を通して主体的・実践的に学びました。)

観光学部4年生 趙 嘉慶
「モバイル型没入体験」のブースが、私の卒業論文のテーマであるモンゴルパオ(可動式建築)と重なり、特に印象に残りました。ヨガ体験や短時間の瞑想、扇子への筆文字体験、日本酒の試飲などを通じて、心身ともにリラックスできる時間を過ごしました。また、「新型がん検査方法」の講演では、採血のみでがんを検出する最新技術を学び、医療と観光の融合の可能性を実感しました。

モビリティ体験から考える観光地の未来

観光学部4年生 翟 効瑩 
温泉やヨガなどの癒やし系ブースを体験し、観光が心身に与える好影響を再認識しました。「マイクロCTC検査」の講演では、医療技術の発展が観光と結びつく可能性に気づきました。JTBブースでは、宿泊施設のDX(デジタル化)や地域連携の先進事例を学び、観光業の未来像についての理解が深まりました。

メディカルツーリズムの最前線の情報を真剣に聴講する様子

観光学部4年生 高尾 星寧
「あわくら温泉元湯」の卵型サウナ導入事例に注目しました。地域の木材資源を活用し、交流の場としても機能するこのサウナは、体験型観光の好例であり、地域活性化の鍵にもなると感じました。観光とコミュニティ形成、国際市場を見据えたブランディングの可能性にも関心が高まりました。

観光学部3年生 姜 海超
電気自動車の試乗や日本酒の試飲などを通じて、ヘルスツーリズムが人々のライフスタイルと密接に結びついていることを体感しました。観光とは「遊び」だけではなく、現代社会の「健康」ニーズに応える産業であると強く認識しました。

観光学部3年生 蔡 佳成
「温泉+健康+地域創生」という新たな観光の形に着目し、千葉県・亀山温泉や和歌山県の温泉の事例を通じて、温泉が地域活性と人々の幸福度向上に果たす役割を深く理解しました。

健康と交流の時間に「乾杯!」

卵型サウナで温泉と地域の絆を実感

チーバくんと交流!
 

指導教員コメント
今回の展示会参加を通じて、ゼミ生たちは観光と健康というテーマを多角的に捉え、専門知識を現場で実感する貴重な体験を得ました。それぞれが主体的に学び、感じたことを共有する姿勢が、相互理解とチームワークの深化にもつながりました。

特に、医療やスポーツ、地域資源との連携を通じた新たな観光の形に触れたことで、ウェルネスツーリズムの将来性や課題についても考察を深めるきっかけとなりました。観光を通じた人々の幸福度向上や地域創生の可能性を、今後の研究・実践へと活かしてほしいと願っています。