比較文化専攻(博士後期課程)
2024.10.02
2024年9月20日~22日にかけて、中山大学外国語学院(中国・広東省広州市)にて開催された、中国語話者のための日本語教育研究会第56回研究会にて、口頭発表を行いました。王さんは「『新文科建設』を背景とする日本語専攻学生の学習動機及び学習行動―キャリア教育の観点から―」という題目で発表をしました。王さんに研究会での発表を振り返ってもらいました。
今回は、中国語話者ための日本語教育研究会で、中国の教育改革という現状に置かれた学生がどのように影響されているのかを解明するために、キャリア教育の観点から、アンケート調査を通して、学習者の動機づけ及び学習行動について発表しました。結果として、学生の動機づけは、「知的好奇心」「将来不安」「向上志向」「特定課題」の4因子としました。また、動機づけの4因子と学習行動には正の相関関係が示されました。
発表中、研究会参加者から教育改革のデメリットについての説明不足、つまり、教育改革が学習者に悪影響を与えているかどうかについて説明が不足だという点が指摘されました。さらに、日本語専攻学生のモチベーションが高くないという点は中国の大学で勤めている日本人教師が共感してくれ、それについて議論をしました。
今回の口頭発表で、他大学や教育機関からの日本語教師や日本語教育研究者の方々から貴重な意見や指摘をいただき、良い経験になりました。この経験を今後の論文作成や発表に活かせるように頑張ります。