国内研修
2024.09.02
本年の国内研修旅行では学生9名と北海道を訪れました。LCCの利用でしたので集合は成田空港、朝早くの出発でしたので空港までのアクセスは大変でしたが全員予定の時刻に集合、定刻時間出発のジェットスター便で札幌に向かいました。
新千歳空港到着後JRで札幌市内へ移動、一日目の研修として札幌パークホテルとJRタワーホテル日航札幌という札幌を代表するホテルの施設見学及び総支配人から講話をいただきました。学生の皆さんも一流ホテルで総支配人からお迎えを受けることやホテルレストランの料理の美味しさに大変感激していました。
宿泊先のJRタワーホテル札幌
ホテルから望む札幌市街
翌日は朝から札幌国際大学を訪問し、ビジネス観光学科田中教授のご尽力のもと9名の学生に参加いただき、当方9名と合わせて18名の学生に対し、私から観光コンテンツについての問題提起の講義を行いました。
北海道観光の魅力についてディスカッションしました
その後に北海道の魅力についてディスカッションを行いましたが、それぞれとても自主的に発言があり、観光客がなぜ北海道に魅力を感じるのか、また、現地生活者の視点からの問題点など、本当に興味深い討論を行うことができました。懇親会では蔵満学長、横田副学長にもご参加いただくなど大学をあげての歓迎を受け、学生同士も大変和やかに交流を深めていました。
札幌国際大学と交流会を行いました
同大学は博物館を併設しており、そこでは北海道の旧石器・縄文時代の考古学資料やアイヌ文化を紹介する貴重な衣装や装飾品などが展示されていました。また、各展示品について詳細な説明を受けることにより北海道の歴史認識を新たにすることができました。
大学内博物館にてアイヌの文化について詳しく説明いただきました
その後札幌のシンボルともいえるクラーク博士の像を訪れ、男子学生は「Boys, be ambitious! 」にあやかり記念撮影をしました。
Boys be ambitious!
夕方に札幌の新名所日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドを訪れ施設を見学するとともに、ファイターズVSホークスの一戦を観戦しました。試合は5対5で延長戦へ。地元ファイターズは惜しくも1点差で敗れましたが最新設備に整った球場で大変返迫力ある試合を観戦することができました。
エスコンフィールドでは施設見学と野球観戦
ダルビッシュ&大谷の壁画!.
その後札幌市郊外にあるアパホテル&リゾート札幌にチェックイン、昨日の高級シティホテルとどのような違いがあるかを探るのもこの研修旅行の課題の一つです。
最終日は北海道お土産の定番「白い恋人」のミュージアム見学後、小樽でゆったりと運河クルーズを満喫し、その後新千歳空港から無事成田空港へ帰還しました。
小樽では優雅に運河クルーズを楽しみました
今回の研修旅行では札幌、小樽という北海道の人気観光都市の観光スポット訪問、高級ホテルの総支配人からの講話、そしてグレードの違う二つのホテルの宿泊、最新の観光施設であるエスコンフィールドでの試合観戦、そして何より地元札幌国際大学との友好的な交流と大変充実した内容で実施することができました。
また、空路はLCCの利用でしたが、成田空港第3ターミナルやセルフチェックインの利便性を自ら体験することにより、それぞれの観光スキルを高めることがでました。
札幌時計台前にて
中島公園の豊平館前にて
他大学との交流は視点の多角化という意味で大変有効であることを確信いたしましたので、今後も札幌国際大学はじめいろいろと可能性を探り積極的に取り組んでまいります。
◯ 参加した学生の声
1年 三村菜月さん
私は今回2泊3日の北海道研修を経て、観光においてホテル側の思いや提供する側にとって大切なことを、直接ホテルの方々からお話聞くことで改めて気づくことができたと思いました。研修先の札幌パークホテルでは場所が公園の目の前ということで客室にペットと一緒に泊まれる客室を設けていたり、今全国的に需要が減っていると言われている宴会場を全国でもトップレベルの広さで有しているので、様々な利用法を提案するなど他のホテルではあまり見られない取り組みを行っていました。
また、今回宿泊させていただいたJRタワーホテル日航札幌では、私が泊まった部屋もコーナーツインというとても広いお部屋で窓からは札幌駅の線路と共に札幌ドームなども見えてとても綺麗な景色を見ることができました。お部屋の中にもダイソンやReFaなどとても高級なドライヤーがあったり、宿泊前にホテルの方からのお話や案内でもありましたが客室内には2種類のゴミ箱があり、1つは通常のゴミ箱、もう一つは糖尿病などの注射器での治療が必要な方のためのゴミ箱が設置されており特別なおもてなしを感じました。ゴミ箱をわざわざ別々に分けるのは治療を必要とする方々だけへの配慮ではなく、宿泊後の清掃員の方々への配慮だと感じました。
今回普通では見ることのできないスイートルームなど特別な客室を見学させてもらいましたが、実際にホテルのそれぞれの客室の違いを見て感じるというとても貴重な体験ができました。
1年 髙野陽飛さん
私は現在、ホテル奨学生として、ホテル日航成田で働いています。今回の研修では、1日目にシティーホテルのJRタワーホテル日航札幌に宿泊し、2日目にビジネスホテルのアパホテル&リゾート札幌に宿泊しました。今回、私は初めて成田以外の日航に宿泊し、同じ日航でも多くの違いがあることに気が付きました。
1つ目は立地による客層の違いです。日航成田は千葉県成田市にあり、そこには、みなさんご存知の通り成田空港があり、日本の空の玄関口となっています。空港に近いため海外出張の方はもちろん、非常に多くの外国人観光客が宿泊されています。一方で日航札幌は札幌駅に隣接しており、宿泊されている方は日本人観光客が多かった印象を受けました。
2つ目はホテル内の設備・部屋の設備の違いです。日航成田周辺は、他社のホテルと森などの緑が多くあります。そのためホテルに中庭があり、プールもあるので、夏は泳ぐことができ、中庭でBBQも開催しております。その一方で、日航札幌はタワーホテルとなっており、客室が地上23階~34階にあります。そのため客室からの景色が非常に美しく、札幌の市街地を一望することが可能です。したがって客室の窓が日航成田より大きいと感じました。
今回の研修を通じて、同じ日航ホテルでも立地によって異なる設備やサービス、客層があることがわかりました。今まで日航成田にいて気づかなかったことを札幌から帰ってきてから新たに気が付いたりして、充実した研修だったと思います。
4年 安東翼さん
今回私が参加した国内研修で訪れた札幌市内はテレビでは何度も見るが実際に行ったことがなかったので、とても楽しみにしていました。
1日目は中島公園で豊平館と園内を散策し、ホテル内にある中国料理屋で昼食をとった後に、札幌パークホテルの方とのヒアリングがあり、ここではホテルの概要や運営する企業についての話を聞きました。創業60年を超える老舗ホテルで内装などの改築が行われたが、外壁だけは当時のままであることや、コロナ禍で辛い時期もある中で、ワクチン接種の会場に選ばれるなども、これだけ多くの人々に愛されているホテルだと認識しました。
2日目の札幌国際大学では、関東の人から見た北海道の印象を現地の学生さんと先生でディスカッションをしました。気付いたことは、アンケート調査で北海道の良い印象で「雪景色」と「大自然」が入っていた時に、相手方の先生が「雪は勿論よく思っていないが大自然も良く思わない」と答えていました。また、学生さんからは「小樽は授業終わりに行く場所」、「新千歳空港から札幌駅の距離間は東京から大宮に行くようなもの」など北海道ならではの話を聞かせてもらいました。
この研修を通して、札幌市内の老舗ホテルの取り組みや都府県民からみた北海道の印象と道民から見た北海道の印象の違いについてなど実際に自分の目で見て学んだ有意義な3日間でした。