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地域独自のサイクルツーリズムのためのコース開発と試走 2024

プロジェクト

2025.02.03

2024年度も、観光学部では、地域にある道の駅みのりの郷東金を基点とし、観光を主題としたプロジェクトを行う授業を実施しています。そんな本授業の目的は、東金市の「地域の魅力発見」と、その魅力を活かした道の駅を基点とした「サイクルツーリズムのためのコースの開発」です。東金市と観光に関わる連携協定を結び、東金市の観光に関わる基盤づくりをすることを目標として実施している活動となります。

本年度は、11月10日に、東金市商工観光課職員と、コース視察を実施しました。また、学生の活動を九十九里地域観光連盟の方々にも共有するため、同様のコースの一部を12月12日に九十九里地域観光連盟の方々と視察しましたので、その活動について学生の声を介し、ご報告したいと思います。

東金市商工観光課の皆様と一緒に地域の魅力を盛り込んだコースを走行した際の様子

○観光学部3年 高渕 琢至

私たち域学共創プロジェクトBに参加している学生は、サイクルツーリズムにより、東金市をはじめ山武郡市に観光客を誘客することを目的として、一年間、いろいろな取り組みに参加してきました。今回は、2024年11月10日の大学祭で実施した東金市の商工観光課職員の方をお招きしてのコース視察について報告をします。

私たちは、9月下旬から10月下旬までの約一ヶ月間、実際に誘客を行うことを目標として掲げ、山武郡市を巡るコースづくりとそのコースを紹介するコンセプトを記した企画書づくりを実施してきました。

その企画書を作るためにも、自分たちの足で地域の視察を実施し、その視察を大学に持ち帰り、ターゲットに即したコンセプトを作りながら、コースへと練り上げていきました。ただ、私たちは、自分たちの考えたコンセプトでは、すぐに誘客するというのも難しいのではないのかと思い悩んでいました。

とはいえ、コースを実体験してもらい感想をもらいたいとは思っていたので、私たちの取り組みを側で見守ってくれていた東金市の商工観光課の職員の方々に試乗してもらうこととしました。総距離77kmのコースだったので、今回は三分割して手分けして案内しましたが、ちゃんとコースの面白みを伝えられたかは心配です。

( 当日、走行したコース https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1aPqm7KmveJPjnbBiDU1CRwOdIWvLnow&usp=sharing )

 

地域の風景を生かした記念撮影方法を検討しました

「アートギャラリー古屋敷」を見学した際の様子
※後日、九十九里地域観光連盟の方々に視察いただいた際の様子

大学祭終了後は、その報告も兼ねて、国際大学間の未来ネットワーク(CoIN)が主催するビジネスアイデアコンテストの予選会にエントリーし、発表を行いました。「国際大学として考える地域資源の活用・高付加価値化を実現する観光ビジネスの立案」ということで、地域の魅力をたくさん伝えるプロジェクトだと発表したつもりでしたが、結果は予選敗退という悔しい結果となりました。ただ、自分たちの創ったものを発表するという貴重な経験を積めたため、この経験を活かし今後の活動に活かしていきたいと思います。

○観光学部2年 八幡 海咲

私たちは、今年の11月10日に域学共創プロジェクトBの集大成として、自分たちで作成したコースを東金市商工観光課の職員の皆様と巡るサイクリングを実施しました。本年度制作したコースはセミプロ向けのコースでもあったため、中・長距離を走ることを想定していたので、メンバー全員が自分たちで創ったコースの全体像を把握していなかったことも理由にあります。

ただ、メンバー全員でコースを視察するといっても、自転車で長距離を走ったことがない学生もいるので、77kmのコースを3分割して走行することになりました。そのため、「どこで乗り換え地点を作るのか」「誰が、どのコースを走るのか」「乗り換え地点までどうやっていくのか」なども一から決めることになりました。

私は、一番手で乗るチームに配属されたため、東金市にある道の駅みのりの郷東金から、車通りの少ない農道を経由し、大網駅周辺までサイクリングをしました。本当は、大網駅周辺では、大里綜合管理株式会社という不動産事業を行っている会社で、まちづくりに関わるお話を聞きながら、二階にあるワンデーシェフレストラン「コミュニティダイニング大里」で昼食を行う予定でしたが、視察当日は休業だったので、二番手に自転車に乗るメンバーが昼食を取る予定だった「古民家ヌードゥル黒揚羽森住」というラーメン屋を乗り換え地点とすることとしました。ちなみに、このラーメン屋は、ミシュラン一つ星のシェフが作るお店です。美味しいので、ぜひ行ってみてください。

最後になりますが、東金市の道の駅からこの乗り換え地点とした場所までは、自転車で2時間程度です。最初は、「2時間か…大変だな…。」と考えていましたが、普段、全くサイクリングをしない私でも無事完走することができました。地域の自然の魅力を感じられるいいコースだったからかもしれません。「東金市や大網白里市の風景を、自転車で巡りたい!」という人にはオススメです!

「大里総合」の野老代表取締役会長に施設説明をしてもらいました
※後日、九十九里観光連盟の方々に視察いただいた際の様子

「古民家ヌードゥル黒揚羽森住」では絶品の醤油ラーメンをいただきました

○観光学部1年 横塚 菜摘

私たちは、域学共創プロジェクトBという授業の1年間の集大成として、東金市の道の駅みのりの郷東金から大網駅周辺を経由して、九十九里の海岸線沿いを走行し、山武市と九十九里町の区境にある海の駅九十九里を休憩場所として、また、みのりの郷東金に戻るというコースを作成しました。観光客に、Park and Rideで地域を巡ってもらうことが目的の取り組みです。

大学祭の二日目に、そのコースを、自分たちでもサイクリングをしました。3チームでコースを分担し走行することになり、私は、最終のランナーとして、海の駅九十九里から道の駅みのりの郷東金に戻ってくるコースを担当しました。そのため、チームのメンバーととともに、乗り換え地点となる海の駅九十九里までバスに乗って向かいました。

前のチームが到着するまで、海の駅近傍にある海岸周辺を視察し、自分たちの活動を広報できるように写真などを撮っていたところ、観光に関わる多くのことに気づかされましたので紹介しようと思います。たとえば、11月にも関わらず、サーフィンを楽しんでいる人やバイクを走らせている人などが多く見られたことです。地域の人は毎年恒例の風景かもしれませんが、私にとっては衝撃的な風景でした。とくに、バイクでのツーリングの様子を見ると、自転車でサイクリングするのにもいい季節なのかと改めて考えるきっかけとなりました。試走当日は、自転車で走っている方は見受けられなかったので、多くの人に自転車のメリットを知ってもらい、自転車に乗って海の近くを走る人が増えるようにPRしていきたいと思いました。

海の駅では、以前の視察の際に食べることができなかった「海の駅 九十九里 葉武里」の「はまぐりラーメン」を食べました。はまぐりとねぎのスープがとても美味しかったです。九十九里の海の駅を訪れた際には、ぜひ皆さんに食べてもらいたいと思いました。

最後になりますが、九十九里の海の駅九十九里から、私たちの大学の近傍にある道の駅みのりの郷東金までは、1時間ほどで行くことができます。そう考えると、自転車で、往復2時間弱で海の幸も山の幸も楽しめるのかと思いました。その間も、自転車で走ってみないとわからないことが多い地域なので、ぜひ、サイクリングをしに、東金市や九十九里町のある山武郡市まで足を運んでください。

海の駅にある青色ポストの前で記念撮影をしました

九十九里地域観光連盟の方々にも九十九里浜の海を堪能してもらいました