プロジェクト
2025.10.27
本年度、本学観光学部の学生は、市原市と締結している観光振興に関する連携協定のもと、市原市の農産品を利用したお土産作りに取り組んでいます。そのこともあり、「どのような場所」で「どのような人」に自分たちの考えるお土産を提供するのか確認すべく、9月27日に市原市の観光資源を視察することとなりました。
そこで、市原市の観光資源として一言で言い表せるような場所や名産品の置かれている四箇所の施設(今回の視察先の選定キーワードは、「ゴルフ」「果物(梨、いちじく)」「象」)を視察することとなりました。その活動について、学生の声を介し、2回に分けてご報告したいと思います。
地元で取れる農産物を加工した美味しいアイスを食べました
○観光学部4年 余 芊雨
9月27日、市原市にある農産物を販売している二カ所のお店を訪れました。本当に楽しい体験でした。まず最初に行った場所は、道の駅あずの里・いちはらという場所です。果物や野菜の種類が豊富なだけでなく、お手頃な価格で品質もとても良いものだと思いました。とくに、そこで購入し、参加した学生全員で試食した大きな梨は、一口かじるとみずみずしくて甘く、とても喉を潤してくれるものでした。
顔と同じくらいの大きさの梨を購入しました
梨がとってもみずみずしく美味しかったです
次に行った里山ファームにも、新鮮な野菜や果物がありました。ここでは、野菜や果物の他にも、市原市の特産品を加工した様々な商品を売っているという説明を聞きました。例えば、イチヂクやイチゴのジャムなどがその一つです。私は、イチジクが市原市の名産品だということを、同日に視察で訪れた里山カフェflip flapで聞いていたので、イチジクのジャムを一瓶買いました。家に帰って試食しましたが、本当に絶品でした。濃厚な果実の香りですが、甘すぎず、パンに塗ったりヨーグルトに添えたりするのにぴったりです。
ジャムのような小さくて地域色豊かなお土産は、持ち運びに便利で、外国人観光客にもおすすめです。「市原市の美味しさ」を簡単に家に持って帰れるからです。ちなみに、この里山ファームと里山カフェ FLIP FLAP のあるエリアは、ただ、ぶらぶらと歩いているだけでも、この地元の雰囲気をたっぷりと味わえる空間で、自然と気分がリフレッシュされました。
いちじくのジャムを購入しました
いちじくのケーキも美味しかったです
ただ、私たちのような市原市を始めて体験する人間には、こうした農産物を購入してもらうためには少し工夫が必要かとも思いました。難しいことかもしれませんが、例えば、試食イベントや農産物の調理体験を開催する必要があるかもしれません。とくに、市原市の農業文化をより深く理解したいと思っているけど、地域のことを知らない私たちのような外国人にとっては、お試しで文化体験ができると、より深くその地域の価値を知りたいと思い、購入へつながると実体験から感じました。
また、季節のイベントに合わせて特別ギフトボックスを販売したり、オンラインショッピングプラットフォームを開発したりすれば、直接、市原市に来られない消費者にも簡単に購入できます。これらの取り組みは直売所の魅力を高めるだけでなく、より多くの人に市原市の魅力を知ってもらう機会になると感じています。私たちが、市原市のお土産を作る際には、こうした仕組みづくりと一緒にデザイン提案を考えていきたいと感じています。
里山ファームの取り組みについてお話を聞きました
○観光学部3年 木曽 光樹
今回の市原市の視察では、アニメ作品とコラボした観光施設に出会うことができましたので紹介します。その理由は、私は、観光のタッチポイント(観光に行きたいと思っている人が接する機会)にアニメ作品が使用されていることについて、とても良いものだと思っているからです。
観光とアニメがコラボをすることにより、アニメのファンが観光地に足を運んでくれ、地域経済を支える観光客が増えると考えていることが理由です。とくに、観光地の写真を撮ってSNSで発信してくれたり、その観光地でしか手に入らないアニメのグッズを購入してくれたりすることは、とてもいい相乗効果だと考えます。
さらに、観光地そのものについてはあまり興味がなかった人でも、アニメを通してその観光地を知り、その観光地に行くことで、観光資源としての建築や環境、食べ物、お土産、イベントに興味を持つようになり、リピートしてくれる人もいると思うので、観光とアニメ作品のコラボは本当に良いものだと思います。
ちいかわとコラボしたガチャガチャが置いてあるぞうの国
今回の市原市の視察先・いちはら里山ファームに訪れた際も、『ウマ娘』のアニメと市原市の馬立周辺の地域がコラボしていたチラシが飾られていました。この『ウマ娘』コラボは、昨年、小湊鐵道とコラボしていたものだそうで、コラボしていた時のスタンプラリーの台紙や、そのイベントに合わせ制作された1日フリー乗車券などが飾られていました。それだけでも、ファンには、貴重な資料かもしれません。
私も、その様子を見ただけですが、アニメ聖地巡礼をした気分になりました。
『ウマ娘』のスタンプラリーが実施されていました
私は、市原市と観光振興に関する連携協定のもとで行っているこの授業で、今後作ってみたいお土産は、アニメを取り入れたお土産なので、先出の『ウマ娘』とコラボできたらいいなと思ったのですが、アニメを利用するにあたっての権利的な問題を解消することは難しいと思いますので、市原市のマスコットなど、市原市民にも親しみやすいキャラクターとコラボしたお土産が作れたらいいなと思っています。
『ウマ娘』とコラボしていることを物語るディスプレイ