マカオ科技大学と観光学部の学生交流 ～日本の温泉観光とホスピタリティを学ぶ～

　2024年6月17日、マカオ科技大学（Macau University Of Science And Technology：MUST）の酒店＆旅遊管理学院から修士・博士課程の学生15名が、張揚（ZHANG Yang）副院長および夏夢龍（XIA Menglong）助教を伴い、城西国際大学 （Josai International University：JIU）を訪問しました。今回の訪問は、日本の温泉資源の観光的および健康的な活用の現状を学び、ホスピタリティについての理解を深めることを目的としており、マカオ政府の教育基金による研修の一環として実施されました。

訪問団との記念写真

　当日は、観光学部長の内山達也（Tatsuya UCHIYAMA）教授と于航（YU Hang）准教授、そしてJIU職員と学生たちが歓迎式を設け、MUSTの訪問団を温かく迎えました。内山学部長の歓迎挨拶の後、記念品の交換が行われ、引き続き
観光学部生によるキャンパス案内となりました。
訪問団は案内の学生とともにJIUの国際学生寮、図書館、教室などを見学し、観光学部学生の明るいふるまいやおもてなしの心、モダンで清潔なキャンパスに大変感激していました。

于准教授による温泉資源についてのレクチャー

記念品を贈呈する内山学部長（左）と張揚副院長

　昼食は「SOL Diner（ソルダイナー）」で学食を体験。午後には、日本温泉地域学会理事であり観光学部の于航（YU Hang）准教授による「温泉と観光」の講義が行われました。「温泉大国」である日本の温泉資源の豊富さまた多様な温泉文化に触れ、温泉地域づくりの理念と手法から、ウェルネスツーリズムのあり方について学びました。

Sol Dinerでメニューの説明をする観光学部生

　※マカオ科技大学（MUST）は2000年に設立され、珠海デルタ地域に位置する総合大学であり、医学院、中医薬学院、人文芸術学院など10の学院を持ち、在学者数は19,000人を超えます。2024年のTHE世界大学ランキング（Times Higher Education World University Rankings 2024）では、アジア第58位にランクインしています。また、「世界大学アカデミックランキング2024」 (Academic Ranking of World Universities 2024)の 観光分野に於いては、世界第40位にランクインしており、IR（統合型リゾート）を含む都市型観光地の最先端に立地するMUSTの観光教育は高く評価されています。

　2019年からMUSTの酒店＆旅遊管理学院とJIU観光学部との間で学術交流協定を締結しています。今回の訪問は、両大学の先進的な観光人材育成教育に向けた第一歩であり、今後、学生・教員間の学術交流や研修・相互留学が期待されます。