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九都県市合同防災訓練に看護学生10名が参加

ニュース

2022.10.27

10月23日(日)に、大網白里市で九都県市合同防災訓練が開催されました。本学の看護学生10名(2年生:3名、4年生:7名)がボランティアで山武郡市広域行政組合南消防署と大網病院で実施された災害救護訓練に参加し、模擬患者役を行いました。

訓練の想定は、大地震の発生直後で、津波や家屋倒壊等によって傷病者が南消防署に設置された救護所や大網病院に直接来られる場面設定です。模擬傷病者の役は、地域住民の方、近隣高校の生徒、消防学校の学生らも一緒に参加協力しています。38事例あり、軽症から重症と様々です。傷病者役とその付き添いの家族役も配置されて一緒に来るという設定もありました。災害時をリアルに想定した訓練のため、事前に演技指導があり、ケガや病気の状態がイメージできるように、例えば顔面蒼白や出血等を化粧で表現しています。

傷病者役の準備(1)

傷病者役の準備(1)

傷病者役の準備(2)

傷病者役の準備(2)

救護所テントの設営

救護所テントの設営

 

模擬傷病者役の準備中に、救護班が救護所テントの設営準備をしていました。
訓練開始となり、次々に被災者が来られます。自力で来た方、担架で搬送される方々が、医師にトリアージされて、トリアージタグが重症度に応じてつけられます。その後、各エリアに誘導されました。途中で身体症状が悪化して処置が必要となり、救護所の医療テント内で治療を受ける方もいれば、病院に搬送が必要と判断されて、救急車で大網病院に搬送される訓練もありました。

医師によるトリアージ

医師によるトリアージ

救護所で治療へ

救護所で治療へ

大網病院への救急搬送訓練

大網病院への救急搬送訓練

トリアージ後の誘導

トリアージ後の誘導

応急処置後の対応

応急処置後の対応

 

災害救護の現場では、様々な職種がチームとなって活動しており、その場面を傷病者と家族の視点から学ぶことができました。 訓練の後半に、熊谷知事が視察に来て訓練状況の説明を受けていました。

熊谷知事の視察

熊谷知事の視察

この日は、大網白里市内の各地で様々な訓練が行われました。例えば、大網白里海岸で津波避難訓練があり、大網アリーナでは給水訓練等がありました。自衛隊による給水車から水の配給や臨時入浴設備の設営を実施しており、多くの方が防災に関心を高めることができました。

以下、学生の学びを(一部)報告します。

Aさん

訓練に参加し感じたことは、どこで災害が起きてもおかしく無いこと、常日頃から防災について意識して生活することの大切さです。
模擬患者として参加し、様々な職種の人と関わりました。その中で私が「痛い。痛い。」と大声を出していた時に、医師が「安心してくださいね。」と声をかけ、処置に移行していました。その一言で少し気持ちがほっとしました。実際の現場では、患者は自分自身に何が起こったのか理解できないと思います。そのような状況で周りの人の優しい声かけや素早い処置・行動は、安心に繋がると思います。
今回の学びから今の私にできることは、災害が起きた時の避難場所の確認や、防災グッズの管理などです。そして、将来は看護師となり負傷した患者の処置をする側になります。素早く行動できるような立派な看護師になれるよう学修していきたいと思います。

Bさん

災害看護演習では、コロナ禍により対面の演習からオンラインでの講義やクイズなどを行い災害看護について学ぶことができました。
今回は、実際に患者体験を行いました。トリアージしているときだけではなく、その後の行動について医療職者から説明を受けました。処置を受けた後でも患者さんが不安にならないようにすることが重要であることを改めて学びました。