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第2回 風のアール・ブリュット×ココロ・ポリリズムJIUを開催 700名を超える方々が来館

ニュース

2024.11.27

株式会社いろだま代表こまちだたまお先生(左)と学生たち

作品の大きさにあわせて展示をおこないました

『第2回 風のアール・ブリュット×ココロ・ポリリズムJIU 障がい者の生きた芸術展』を、11月5日から10日の6日間、城西国際大学水田美術館で開催しました。期間中には学生213名、教職員30名、学外の方460名を含む合計703名に来館いただき、盛況のうちに終了しました。

アール・ブリュットとは、生(き)の芸術。フランスの画家デュビュッフェにより提唱。美術教育を受けていない人などが、既成の表現法にとらわれず自由に制作した作品のことをいいます。

本展覧会は、本学の全学部共通基盤科目である「域学共創プロジェクト」の授業の一環として実施されました。看護学科の学生たちが、生活クラブ風の村の障がい者施設(スペースぴあ茂原、重心さくら、重心なりた、赤とんぼ飯野、とんぼ舎さくらの計5施設)と、生活クラブ風の村のアール・ブリュット事業を担当する「いろだま」の皆さまと協働して企画・運営しました。

本プロジェクトでは、障がい者施設が抱える課題である「地域とのつながりが乏しいこと」を解消するため、障がいのある方々が制作した「アール・ブリュット」を地域の皆様に紹介し、地域と『つながる』ことを目指しました。来館者には作品へのメッセージを記入していただき、そのメッセージは作品の作者へ届けられました。また、作品の制作過程を記録した動画を上映し、制作の背景を伝える試みもおこないました。

来館者からは、「強弱のある作品や色使いがとても素敵でした」や「一つ一つの作品に美しい心、美しい思いを感じました。本当に素晴らしいです」といった温かいコメントが寄せられました。

学生たちは施設を訪問し、制作過程を見学する中で、障がいを持つ方々一人ひとりの個性に気づき、自身の感性を通じた深い学びを得ていました。また、障がいのある作者の方々も、自身の作品が美術館に展示され、多くの方々と『つながる』機会を得られたことを大変喜んでいました。

本プロジェクトは、『つながる』ことを目標とし、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念に基づく取り組みとして、大変効果的な活動となっています。

学生たちは「私たちは日頃、言葉によるコミュニケーションに頼っていますが、アートを通じたコミュニケーションでは、感覚や感情を介した相互関係が実現し、双方の距離が縮まるように感じました。来年以降も後輩たちが本活動を受け継ぎ、さらに発展させていくことを期待しています」と語っています。

今年度の「域学共創プロジェクト」では、8つのプロジェクトが実施されています。各プロジェクトの成果発表は、2025年2月上旬に東金市内で開催される予定です。