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夢の幅を広げる~韓国語コース生が挑む韓国留学×国語科教職~

トピック

2025.09.23

国語科教職課程を履修しながら韓国語と英語の学習に力を入れ、韓国梨花女子大学校への交換留学を実現し、現在は日本文学のゼミで学んでいる韓国語コース3年生の岩渕さんにインタビューを行いました。


――国際文化学科への入学を決めた理由はどのようなものですか。

理由は三つあります。一つめは、韓国語コースで集中して韓国語を学びたかったからです。二つ目は、教職課程を履修できるからです。大学卒業後は教師になるか、民間で就職するかのどちらかだと考えていたので、教職も並行して履修できる点に魅力的を感じました。三つ目は、留学制度が充実していたからです。留学制度の充実と国際性の両方が備わっている大学として城西国際大学を選びました。


――留学された韓国の梨花女子大学は、出願時にTOEICの高得点も必要とされる大学ですが、韓国語学習を始めて1年足らずのうちに、英語でも韓国語でも出願条件を満たすことができたというのはすばらしいことだと思います。どのように語学の勉強をしたのですか。

韓国語も英語も隙間時間も利用して勉強するようにしていました。私は長時間集中できる性格ではないので、「今はここまでやろう!」「10分だけ集中しよう!」など簡単な目標を立てて継続するようにしていました。韓国語は基本、単語帳で単語を覚え、NetflixやYoutubeでネイティブの話す速度に耳を慣らすようにしていましたが、英語は本当に自信がなかったので、TOEICを受けるにあたって、対策講座にも参加することで、実力を伸ばすようにしていました。

――留学生活はいかがでしたか。

私は交換留学だったので、韓国語の授業だけでなく学部の授業も受けることができました。梨花女子大学は、外国人学生数が多く、交換留学生だけでなく正規留学生もたくさんいました。どの授業も、英語で受けるか韓国語で受けるか選択して履修することができたので、私は韓国語で履修することにしました。梨花女子大学の韓国語の授業は、とにかくたくさん話すという特徴がありました。ペアワークが多いので、留学生同士の交流を深めながら楽しく学習することができました。

――現地の韓国人の学生とはすぐに友だちになれましたか。

はい。梨花女子大学には、現地の韓国人学生が留学生をサポートするPeace Buddyという制度がありました。私のバディは日本への留学経験がある方だったので、分からない韓国語を日本語に訳してくれたり、日本での思い出を話してくれたりしました。留学中に韓国語能力を伸ばすには、何より現地の人と"韓国語で"会話をすることが一番だと感じました。最初は上手くいかなくて当然です。私も場数を踏んで、耳を慣らしていくことで自然に内容が理解できるようになり、自分が話せる内容や表現が増えていくのを実感しました。大学周辺は外国人が多いため、お店でも街中でも、頑張って韓国語を話そうとすれば、それに応じて韓国語で話してくれる人が多いです。留学期間中のチャレンジ精神が交流のカギになってくると思います。


――留学生同士のコミュニケーションはどのようなものでしたか。

私の韓国語のクラスは、中級クラスだったので、そこで会った友だちとは主に韓国語で話すようにしていましたが、初級クラスを受けている学生と話すときには英語で話すことが多かったです。私は英語に苦手意識を持っているため、英語を避けて、できるだけ韓国語で話そうとする傾向がありましたが、ある日、「これってもしかしてネイティブの人に英語を教えてもらうチャンスじゃない!?」と思い、欧米圏からの留学生に英語を教えてもらうようになりました。また、普段韓国語で話している留学生と、あえて英語で会話することに挑戦してみたりもしました。もちろん、私の英語はカタコトで伝わらないことも多かったのですが、うまく伝わった時に「やった!上手くいった!」「英語ももっとできたら面白そう!」と日本語以外で会話することの楽しさを感じることもできました。

――英語力を高めておいたことが留学してから役立ったのですね。

留学中、英語を勉強しておいて良かったと感じる場面が何度もありました。韓国だから英語なんてほとんど使わないだろうという考えは全く通用せず、留学生同士で話すときはほとんど英語でしたし、外出先で韓国語がうまく伝わらなければ、補うものとして出てくるのはやはり英語でした。私は、英語を聞いて理解することはできたので、留学前にTOEICでリスニングを強化しておいて良かったと感じました。また、留学して本当によかったと思うのは世界中に友だちができたことです。カナダやドイツ、スイス、中国、シンガポールなど世界の様々な場所に友達ができました。そのため、今後海外旅行するときの楽しみが増えました!

――国語科教職課程の学びはいかがですか。

国語科教職課程での学びを通して、国語という科目の奥の深さを感じています。国語は、文章を読んで理解する力、自分の考えを表現する力、他者の考えを理解する力などを育成する科目だと学びました。教職課程での学習を通して、これからの教育現場において、教師にどのような姿勢が求められるのかを考えるようになりました。

――日本文学のゼミに所属されているので日本のことを学ぶ機会が多いと思いますが、課外活動は何かしていますか。

千葉市を拠点として活動しているよさこいチームに所属しています。下は高校生から上は70歳まで、幅広い年代の方が所属しています。「よさこいを通じたまちづくり」を理念としていて、踊るだけでなく、自分たちでお祭りの運営に携わることもあるため有意義に活動できています。私が所属しているチームは150人という大人数のチームなのですが、お祭りごとに全員が一つの目標に向かって取り組むという貴重な体験ができており、とても楽しく活動しています!


――韓国と日本、キャンパスと地域で、韓国語、英語、日本文化を、まさに体験を通して学んでいるのですね。大学生活もまだ一年以上ありますので、ぜひこの調子で多くのことに挑戦して有意義な大学生活をお過ごしください。

*本インタビュー記事は、2025年8月23日に実施されたオープンキャンパス企画「学生と教員のクロストーク」を基に作成したものです。