トピック
2025.10.01
英語と韓国語が好きで、韓国梨花女子大学への留学を果たした国際文化コース4年生に、ご自身の学びについてお話しいただきました。
――国際文化学科を選んだ理由を教えてください。
留学制度が充実している点に魅力を感じました。高校の時は国際コースで英語に力を入れていたのですが、K-POPが好きで友だちと一緒に韓国語も勉強していたので、大学では英語圏や韓国への留学をしたいと考えていました。また、いろいろなことに興味があり、さまざまな言語や文化、歴史などについて、広く深く学んでいきたいという想いを持っていました。このようなことを大学時代に一度に実現できたらと思い、国際文化学科への入学を決めました。
――韓国への留学を決めたのはなぜですか。
最初はカナダやアメリカに行きたいと思っていたのですが、経済的な面で考え直して韓国に決めました。私が選択した梨花女子大学は、韓国の大学の中でもアメリカやヨーロッパからの留学生が多いところだったので、英語力も上げられると考えました。
――実際にアメリカやヨーロッパの留学生との交流もありましたか。
はい。韓国人学生が留学生をサポートする「バディ」というシステムがあるのですが、私のバディは英語教師を目指していて英語が流暢だったので、アメリカやフランス、イタリアの留学生もサポートしていました。それで、みんなで話すときは英語で話していました。
――留学生同士の会話は英語だったのですね。現地の韓国人や留学生たちとはすぐに仲良くなれましたか。
最初の頃は友だちがなかなかできず、孤独や焦りを感じたこともありました。ですが、文化交流サークルを見つけて参加したことで、留学生活が大きく変わりました。参加するまでためらいもありましたが、やらないで後悔するよりはやってみようと思い、勇気を出しました。そうしたら、韓国人学生だけでなくフランス人やアメリカ人の友だちもできて、どんどんコミュニティを広げることができました。これは私にとって1つの挑戦でもあり、大きく成長できた経験でした。
――自分から踏み出す勇気が変化を生むのですね。留学中の授業はいかがでしたか。
韓国語学など専門の授業を韓国語で受けるのは本当に難しかったです。先生はものすごく早口で、最初は挫折しそうでしたが、アカデミックな韓国語を理解して自分の言葉で伝える力が、留学中に伸びたと思います。日本に帰ってきてからも、韓国での留学体験を日本語でも韓国語でも説明できるようになりました。留学して現地の授業を受けたからこそ、身についた力だと思います。
――相当な努力があったのですね。また、帰国後も大学のオリエンテーションやオープンキャンパスなどで、ご自身の体験を伝えるアウトプット活動を積極的にされているので、留学中に身につけた能力の維持と向上につながっていることと思います。
――語学力以外に留学前後で変化したことはありますか。
留学したことで「人が変わった」と言えるほど、国際交流に対して積極的になったと思います。留学前を振り返ると、キャンパスにいる留学生との交流はあまりできていませんでした。日本語教員養成課程のチューターとして語学を教え合ったりする機会はありましたが、それ以外ではどう話しかけたらいいか分からなかったんです。ですが、自分が留学生の立場を経験したことで、日本に帰国してから、留学生たちの不安や苦労に対して想像力が働くようになり、自分から話しかけて一緒に遊びに行ったりするようになりました。
――韓国語コース生と学ぶことでの刺激はありますか。
語学面で言うと、韓国語コース生は韓国語を専門に学んでいるので上級レベルの学生もいるのですが、そういう人たちと一緒に学んでいると思うことで、自分も同じように上達したいという成長意欲がさらに出てきました。それから、韓国語のプロジェクト授業で、韓国にいる韓国人学生に向けてオンラインオープンキャンパスを実施したことがあったのですが、「韓国語を使って」人の役に立っていることを実感することができました。
――それでも韓国語コースではなく、国際文化コースを選択したのはなぜですか。
私は韓国語以外にもいろいろな関心を持っていたので、より自由に学びをアレンジできる国際文化コースの方が合っていると思い、選択しました。これまで韓国語をメインに勉強してきましたが、英語も好きですし、中国語もやってみたくて履修しました。
――空港のグランドスタッフとして内定を得たと聞きました。どのような学びが就職活動に役立ちましたか。
やはり留学体験です。私はもともと消極的で、自分からコミュニティを広げるのがすごく苦手なタイプでした。ですが、留学中に多くの人に助けられながら学んだことでチームワークの大切を実感し、チームでも動けるようになりました。東金キャンパスには日本語の「チューター制度」のほかにも「日韓サポートチーム」という団体があり、留学生をサポートできる場があるので、帰国してからは特に積極的に、留学生をチームでサポートする活動に取り組んできました。大学時代に身につけた協働力は、社会に出てからも役立つと感じています。
――どうしてグランドスタッフになりたいと思ったのですか。
大学入学前からグランドスタッフになりたいと思っていたのですが、就職活動をしていく中で、その気持ちが固まりました。もともと飛行機を見るためだけに足を運ぶこともあるほど空港が大好きなので、海外からのさまざまなお客様で活気溢れる環境で、語学力とチームワークを活かして働けることが本当に楽しみです。
――最後に、後輩や受験生に向けてメッセージがあればお願いします。
大学生活も受験勉強も、大変なことや迷うことはたくさんあると思います。私自身、この4年間を振り返ると、挑戦して失敗した経験や諦めずに努力した時間が一番自分を成長させてくれました。だからこそ、皆さんにも「今できることに全力で取り組む大切さ」を伝えたいです。結果はすぐに見えなくても、必ず自分の力になっています。どうか目の前の一歩を大事にしてください。私も今、英語の勉強を一生懸命頑張っています。一緒に前に進みましょう!
*本記事は、2025年9月13日に実施されたオープンキャンパス企画「学生と教員のクロストーク」を基に作成したものです。
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