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2024.05.15
先日4月29日月曜日に城西国際大学千葉東金キャンパスのとちテラスの2階において、フランス、ハンガリー、チェコとポーランド語を学んでいる学生と教師が一同に集まり、ヨーロッパや世界中の国々のイースターの伝統やお祝いについて学ぶ催しが行われました。
イースター(復活祭)はキリスト教の最も大切な行事です。年によって違いますが、今年は3月31日の日曜日が復活祭の日に当たりました。
活動内容
学生たちはまずビデオを視聴し、そのビデオを通してヨーロッパ各地のイースターの伝統の類似点と相違点について理解を深めました。学生たちは、文化的な認識を広げ、そして、先生方からイースターにまつわる文化的要素が各国の歴史的および宗教的側面にどのように組み込まれているかを考えるよう促されました。フランスは、ヨーロッパで初めてカトリック教徒として洗礼を受けた君主 (496 年のクロヴィス王) の舞台となったため、「教会の長女」というニックネームが付けられていることなどが例に挙げられました。
その後、フランス、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ポーランド、ドイツとインド洋のフランス語圏である島国、モーリシャス出身の先生方から、各々の国のイースターのお祝いについての紹介がありました。フランスとベルギーからの交換留学生3人は、故郷のリヨン、オルレアン、ブリュッセルを紹介した後、彼らのイースターの経験が宗教的かつ伝統的な意味合いを持つ記念日であることを説明しましたが、参加している日本人の学生はそのことについて興味深く耳を傾けていました。留学生の彼ら彼女らにとってイースターというのは、友人や家族の間で文化的かつ伝統的な料理を振る舞い、お祝いする日なのです。
学生たちはまた、ヨーロッパ各国の伝統的な芸術や工芸を模したモザイク柄をゆで卵に描きました。イースターエッグを描くことは、実際にはキリスト教以前から行われている伝統です。 約 2,500 年前、ペルシア人 (古代イランの民族) は新年を祝うために卵に柄を描きました。 ペルシャ人の間では春分を祝う際にこの習慣を今でも続けています。
イースターについて
ヨーロッパの国々ではイースターの祝い方はそれぞれ異なりますが、いくつかの類似点もあります。共通な主なテーマとして、柄が描かれた卵を使用し、ウサギ が子供たちにチョコレートをあげるということです。 しかしながら、ウサギとチョコレートと卵はキリスト教におけるイースターの意味とは何の関係もありません。 これらのものはヨーロッパ人の間のキリスト教以前の儀式や信仰に由来しており、最近再び人気が高まってきています。
ウサギと卵とチョコレートはイースターのテーマとして馴染み深いですが、ヨーロッパの他の地域でもイースターに関連した活動が行われています。 スペインでは、おとぎ話の中の城や大聖堂を模したチョコレートの彫刻が建てられています。 イギリスでは、子供たち作成の花で飾られた大きな帽子をフロートにしたパレードがあります。 イタリアでは、家族が田舎に行き、そこでピクニックをし、コロンバと呼ばれるケーキを楽しみます。 フランスでは、教会の鐘を鳴らすという、フランス独特の重要な歴史的意味を持ちます。
キリスト教の信者にとって、イースターの重要な側面の一つは、バチカンのローマ法王からの特別なメッセージです。 今年、教皇フランシスコは世界中のさまざまな紛争について語りました。 「平和は決して武器によってではなく、広げられた手と開かれた心によって実現される」と強調しました。
学びの機会
日本ではイースターはあまり馴染みが深くありませんが、城西国際大学での最近のイースターの活動によって、学生たちが人々の行動や考え方、お互いの関係に影響を与える世界中の様々な伝統や文化的要素を比較し考える機会となっています。重要なのは、ここで得られた知識が彼らの国際力かつ異文化理解力を身につける手助けとなることです。
(English)
On Monday April 29, JIU students enrolled in French, Hungarian, Czech, and Polish studies gathered with their teachers on the 2nd floor of the Tochi Terrace Restaurant to explore the Easter traditions and celebrations of countries in Europe and around the world. It was a morning of cultural, linguistic, and artistic indulgence.
Easter is the most important Christian holiday and was celebrated this year on Sunday March 31.
Activities on the day
Students watched informative videos which helped develop some appreciation for the similarities and differences among Easter traditions across Europe. As they broadened their cultural awareness, they were also encouraged by their teachers to reflect on how cultural practices around Easter are embedded within the historical and religious context of each country. For instance, France is nicknamed the eldest daughter of the church because it was the setting for the first monarch (King Clovis, in 496) to be baptized a Catholic in Europe.
Then followed presentations by teachers about Easter celebrations in France, Hungary, Czech Republic, Slovakia, Poland, Germany, and Mauritius, a Francophone Island nation in the Indian Ocean. Three exchange students from France and Belgium introduced their hometowns of Lyon, Orléans and Brussels, before sharing with an attentive audience how their experience of Easter is as much a traditional commemoration as a religious one. This is because it is a cultural and culinary celebration among friends and families over a festive holiday.
About Easter
Countries in Europe celebrate Easter differently, but there are certain similarities. Key themes involve the use of painted eggs and the story of a hare (or rabbit) bringing chocolate to children. However, rabbits, chocolates, and eggs have nothing to do with the meaning of Easter in Christianity. These items come from pre-Christian rites and beliefs among Europeans and in recent times have become popular again.
For Christians, one important aspect of Easter is a message given by the Pope from the Vatican. This year, Pope Francis talked about the different conflicts around the world. He emphasized that “Peace is never made with arms, but with outstretched hands and open hearts”.
A Learning Opportunity
Even if Easter is not widely celebrated in Japan, the recent Easter activities at JIU were opportunities for students to compare and reflect on different traditions and cultural practices around the world that influence the way people behave, think, and interact with each other. Importantly, this knowledge contributes to their sense of international and intercultural competence.