教員活動
2026.07.16
生成AIの普及やデジタル環境の進展は、私たちの暮らしや社会に大きな変化をもたらしています。その一方で、情報の真偽や説明責任、プライバシー保護などが重要な課題となっています。いま私たちは何を信じ、どのように情報と向き合うべきなのでしょうか。信頼できる情報社会の実現に向けて、経営情報学部の戸田容平先生の教育研究活動を紹介します。
暗号技術
ネット上では相手の顔が見えず、「それっぽいから大丈夫」という感覚的な信用は通用しません。送られてきたデータが本物か、改ざんされていないか。デジタル社会の「信頼」を根底から支えているのが、暗号技術という客観的な数学の土台です。私は、情報の安全な往来を守る暗号の数理的構造に関わる研究をしています。安全性を検証する際は、攻撃者が難解な問題をより簡単な構造へ変換して解読を試みることも想定し、現実的な時間では破ることが困難な強度を追求します。この“見えない楯”が、データが本物であり、改ざんされていないことを保証しているのです。しかし、社会の信頼は技術だけに頼って成り立つものではありません。私たち一人ひとりが情報の真偽を見極める「セキュリティ意識」を持つことも重要です。数学の楯と私たち一人ひとりのセキュリティ意識。この両輪があって初めて、社会の確かな信頼が成り立ちます。
代数幾何学、暗号理論
数学、暗号技術、安全性、情報セキュリティ

暗号技術の仕組みを学ぶ授業

戸田 容平先生
本記事は城西国際大学News Letter Vol.10からの転載です。News Letterはこちらから→JIU NEWS LETTER
戸田先生のプロフィールはこちらから→教員プロフィール