カナダ研修
2024.08.21
今日のテーマは「死と死にゆくこと」だった。はじめに日本の人が亡くなった時に行う習慣や火葬のこと、他国の埋葬することなど死の文化について話し合いを行った。「死」に関するワードを学んだ後学んだ言葉を使い自分が体験したことを英語で言い表すことを行った。また死の徴候や亡くなったら身体がどうなっていくかを学んだ。死後のケアについては身体をきれいにし見た目を整えるケアを行うことは日本と同様であったが亡くなった方のポジションについては異なっていた。カナダでは家族が抱きしめたり、手を握ったりできるように亡くなったかたの下に枕を敷き、手をシーツの外に出す。私は死後のケアだけでなく家族が(火葬や埋葬までの)残された時間を亡くなった方としっかり向き合えるような環境も提供しているのだと思った。
後半には緩和ケアとホスピスケアの違いや安楽死についてカナダと日本の観点からディスカッションを行った。まず緩和ケアとホスピスケアについてだ。カナダでは病気の治療を受けながら痛みや症状を管理しながら緩和ケアを受けることができるがホスピスケアは患者が治療を望まない選択をしたときに始まるため治療は行わずに患者の苦痛を軽減していく。それに対して日本では緩和ケアとホスピスケアに大きな違いはなく、どちらも基本的にがん患者を対象としており病気による心身の苦痛を和らげることを目的としている点では同じである。日本とカナダどちらの国も患者が残された時間を自分らしく生きるためにケアが提供されていることを理解した。
まずカナダでは積極的安楽死と医療幇助自殺の両方が認められているが日本では安楽死は認められていない。医療技術の進歩により様々な病気や怪我の治療、延命が可能になってきた一方でまだ救えない命があるのも事実だと思う。終末期の苦痛や絶望を抱える患者にとっては安楽死は最後の選択肢にもなり得るのかなと考えた。ディスカッションを通して人間と命の尊厳に関わる問題は様々な意見や考えがありこれからの時代は「どう生きるか」も大切だが「どのように最期を迎えるか」も考えなければならないと感じた。
緩和ケアとホスピスケアについて
死に関する英単語を勉強したので学んだ単語を使って自分の経験したことを表現した写真