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ハンガリー研修 31日目

ハンガリー研修

2025.09.17

9月15日(31日目) 薬局講義・画像診断・シミュレーション実習

薬局で学んだ投薬の安全管理

 センメルワイス大学病院は、ブダペスト市内に複数の専門病院を持ち、それぞれが役割を分担しています。今回訪れた薬局は、その中の一つの病院内に設置されているもので、日々多くの患者さんへの投薬業務を支えています。

 病院の薬局では、患者さんごとに薬をまとめて分包する仕組みについて学びました。
1日に約200人分の薬が一包化され、袋には名前や薬の種類、投与時間などが印字されます。さらに、画像認識で正しい薬が入っているかどうか確認されていました。
患者ごとの情報(名前、生年月日、患者ID、ベッド番号など)は色分けされて整理されており、医師・薬剤師・看護師が協力して安全な投薬につなげていることを知りました。薬を投与する際には、名前や既往歴、服薬歴、検査結果など、多くの情報を確実に把握することが重要だと感じました。

 

画像診断の進歩と特徴

レントゲン・CT・MRIといった画像診断について学びました。

  • レントゲン:骨の観察に優れるが、やわらかい組織は見えにくい。
  • CT:さまざまな方向からX線をあててコンピューターで画像を作る。短時間で詳しい画像が得られるが、放射線量が多い。
  • MRI:磁気と水分子の動きを利用。放射線を使わず安全だが、撮影時間が長く、ペースメーカーの人には使えない。

救急の現場では、短時間で正確に情報を得られるCTがよく使われることも学びました。

 

シミュレーション実習での体験

 高機能シミュレーター(模擬患者モデル)を使ったシミュレーション実習を体験しました。
このモデルは脈拍・心音・心電図・呼吸・まばたきなどを再現できます。正常な脈と異常な脈を比較し、異常な場合は「心音」と「脈拍」が一致しないことを確認できました。
 この演習を通じて、バイタルサイン(体の基本的な状態)を一つの方法だけでなく、複数の方法で確認する大切さを実感しました。

 

YW