木村 博史 さん(2008年卒)
愛媛大学医学部附属病院薬剤部 勤務(特任病院助教 感染制御専門薬剤師)
現在、私は抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の専従薬剤師として、抗菌薬の適正使用に関わる業務に従事しています。不適切な広域抗菌薬の使用を削減するため、抗菌薬使用状況の把握や抗菌薬コンサルテーションに対応しており、さらに抗菌薬投与設計に関する研究にも取り組んでいます。学生時代には研究室で基礎研究に取り組み、研究計画の立案から実施、結果の解釈、データのまとめ方に至るまで丁寧に指導していただきました。この経験は、現在の私の研究マインドを支える大きな基盤となっていると実感しています。
大学病院では、日々の臨床業務だけでなく、教育や研究にも積極的に取り組むことが求められます。薬剤師としてクリニカルクエスチョンを見いだし、それを研究につなげることが、患者さんにより良い医療を提供することに直結します。振り返ると、大学時代に実験に没頭した日々は非常に貴重であり、贅沢な時間であったと強く感じています。