私が行っているTAでは、教室内では学生への助言やグループワークの補助など、また授業外ではレポート等の提出課題に関する指導など、教室内外を問わず学生の学びがより深められるように力添えをする業務が主となっています。
TAとしての活動を通して自らの教育力が高められるだけではなく、学生に対する接し方やフィードバックのバリエーションを学ぶことができ、学習者の学習状況や学習心理などを理解することができます。つまりTAとは、教室内外で学生の日本語学習を支援するだけではなく、一教育者として非常に多くの学びを得る機会でもあります。また大学という教育における高等教育機関において、尊敬する先生の元で教育者として成長できる経験は非常に貴重な機会であり、今後のキャリアに大きく活かされるものだと私自身実感しています。修士課程や博士課程に在籍する皆さんは機会があれば是非、TAとして得難い経験を通して成長し、今後のキャリアに活かして頂きたいと思います。
2023年度の春学期に、ティーチング・アシスタントとして採用されました。業務の内容は、毎週修士課程の授業での授業補助です。たとえば、資料を配布したりすることもありますが、授業中に学生のディスカッションを活発にしたり、修士課程の演習で学生たちの発表を聞いて、アドバイスをしたりもしています。
今までずっと学生側として授業を受けてきましたが、教員の立場としての仕事は初めてなので、新鮮であると同時に、責任感も強く感じています。質問されたときどうやって分かりやすく説明すればいいのか、ディスカッションをするときどうやってスムーズに進行させばいいのかなど、考えるべきことがたくさんあります。いろいろと大変ですが、自分も学生たちと一緒に成長することができたと感じています。
TAを務めたことで、日本語や中国語の相違点をさらに深く理解でき、自分の研究にも役に立っています。まだ三ヶ月しか務めていませんが、非常に貴重な経験だと思っています。