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(3/3) 東京都と連携し観光振興への理解促進フィールドワークと発表会を実施しました | (3 of 3) GSIA and Tokyo Metropolitan Government together presented fieldwork and presentation sessions to foster understanding of tourism promotion in Tokyo area

国際アドミニストレーション研究科

2023.02.14

2月4日と2月11日の2日間にわたり、城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科は、東京都と連携し、観光振興への理解促進のためのフィールドワークと発表会を開催しました。
このイベントは、「インバウンド×マーケティング×データサイエンス」をコンセプトに、本研究科が東京都「都民の観光振興への理解促進事業」の支援を受け行ったものです。
1日目である2月4日には、東京都民や都内在勤・在学者が3チームに分かれ、新大久保、吉祥寺そして柴又にて、インバウンド観光客増加の提案に向けたフィールドワーク調査を行いました。

2日目となる2月11日の午後は会場を国際会議場に移したのち、各チームの発表に先立ち、特別審査員2名による講演が始まりました。
まず審査委員長である元日本航空社長で現在城西国際大学観光学部長である西松遙(にしまつ・はるか)先生にご講演頂きました。
「国際移動と羽田空港」と題した講演では、各国の空港開発の現状を踏まえながら、インバウンドのみならず今後のアウトバウンドの展望などが議論されました。

特別審査員で審査委員長を務めた、元日本航空社長・現城西国際大学観光学部長の西松遙先生

続けて、城西国際アドミニストレーション研究科修了生であり、現在航空・旅行アナリストとしてご活躍されている鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)先生にも審査員としてご登壇頂きました。

TBSテレビ「ひるおび!」、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」、さらにYouTube「PTA鳥ちゃんねる」でもご活躍されている鳥海先生からは、「アフターコロナの観光展望とインバウンドの今後」について、ご自身の精力的なフィールドワークから得られた数々の知見を共有して頂きました。

YouTube「PTA鳥ちゃんねる」でも有名な鳥海高太朗先生

 

2日目となる2月11日の午後は、特別審査員による講演ののち、フィールドワークを行った3チームによるプレゼンテーションが始まりました。

 

まずはじめに、新大久保チーム「TEAM ANGEL」による発表が行われました。「SHIN-OKUBO: “City of Angel” The Crossings of Asian Life Culture」と題した提案では、フィールドワークによる気づきをもとにした観光資源の分析をもとに、新大久保の観光振興に向けた提案が行われました。審査員からは、綿密なフィールドワークやヒアリングを通じて吉祥寺の観光振興の理想と現実を丁寧に明らかにし、そこから課題解決向けた提案を行っている点が評価されました。

 

 

 

2番目には、吉祥寺チームによる「アフターコロナにおける観光振興の可能性と展望(吉祥寺)」と題した報告が行われました。吉祥寺の地図を駆使した発表では、三鷹の森ジブリ美術館、アニメ、音楽から始まり、宿泊事情の調査や武蔵野市観光機構事務局長へのヒアリングなどを通じたさまざまな分析が示されました。
審査においては、「日本人のふつうの休日、その体験ができるまち」と言うわかりやすく新しい観光コンセプトの提案と、観光コーディネーターの新設などの具体的なアイデアが高く評価されました。

 

 

 

各チームによるプレゼンテーションは、柴又チームによる「柴又の観光現状における分析と提案」で締めくくられました。高校生や留学生が参加しているというメンバー紹介から始まった報告では、柴又視察の様子とその分析が、多くの現地視察の写真やグラフを用いて報告されました。それらをもとに、鬼滅の刃を参考に若者と海外へ向けた寅さんアニメ化による情報発信と認知向上を行うことや、着物で帝釈天参道を周遊し昭和コンテンツを体験するビジネスプランなどが提案されました。

 

 

 

3チームによる魅力的な提案がなされたのち、特別審査員2名による審査が行われたました。厳正な審査の結果、今回の優勝チームには「寅さんアニメ化による認知拡大施策及び昭和コンテンツを体験するビジネスプラン」を提案した柴又チームが選ばれました。

審査員からは、寅さんを知らない世代や外国人がフィールドワークで体験したインプレッションをもとに、新しい世代の目線から斬新な提案を行った点や、写真やデータを多用して魅力的なプロモーションを行った点が高く評価されました。

優勝した柴又チームには、特別審査員の西松先生と鳥海先生より記念品が贈呈されました。柴又チームの松原さん、キュウさん、後藤さん、優勝おめでとうございました。

 

 

今回のフィールドワークは、都民の観光振興への理解促進を目指した新しい試みでしたが、これまでではわからなかった都民・地域のリアルな現状を把握することができ、そこから数々の新しいアイデアが提案されるという、これまでにない大変有意義なイベントとなりました。今回のイベントを担当した本研究教員の鈴木、黒澤、石井、小松ならびに事務局を担当した勝谷一同、都民の観光振興の理解促進の新たな一助となっていれば幸いに存じます。
本記事を締めくくるにあたり、本イベントをご支援頂いた東京都そしてフィールドワークに積極的にご参加頂いた都民の皆さまに、改めてこの場を借りて厚くお礼申し上げます。多大なご支援とご協力をありがとうございました。

最後に全員で記念撮影を行い今回の新たな試みは幕を閉じた