留学
2025.06.19
フランスのリール・カトリック大学に留学していた廣澤さんから留学報告が届きました!
皆様こんにちは。この記事を見て下さりありがとうございます。この度、フランスのリール・カトリック大学に2024年度8月から4ヶ月間留学しました、国際人文学部国際交流学科の廣澤と申します。私はこの留学を通じて、フランス語のスキル向上に加え、多文化的な環境で幅広い視点を養い、得た情報を正確に伝える能力を身につけることを目指しました。また、この経験を将来の夢である客室乗務員の仕事に活かすため、異文化理解やコミュニケーション能力の向上を意識しながら、充実した留学生活を送ってまいりました。
私は留学中に合計10科目を履修しました。主に英語の技能に関する授業を受講し、言語学、文学、文化論、音声学といった幅広い分野を学びました。これらの中でも私が特に印象的だった授業は、音声学の授業です。この授業では、発音に関わる身体の構造や発音の種類・特徴、発音記号の書き方などを学び、発音の違いがどのように日常生活に影響を与えるかについて深く考える機会を得ました。また、日本語・英語・フランス語の発音を比較し、それぞれの違いが言語の背景に基づいていることを実感し、新たな視点を得ることができました。リール・カトリック大学では、フランス人の教員やフランス語圏の学生だけでなく、英語圏出身の教員や世界中からフランスに集まった学生たちと交流する機会が多くありました。そのため、生きた言語に直接触れることができ、リアルな言語運用や異なる文化に対する感覚を学ぶことができました。例えば、グループディスカッションでは、多文化的な視点で物事を捉える力が身についたと感じています。リール・カトリック大学で学んだ経験は、多くの言語と文化に触れる貴重な時間となり、私の視野を大きく広げてくれました。 さらに私は、フランスの学生たちの授業に対する積極的な姿勢には刺激を受けました。彼らのほとんどは討論をする事が得意で、それを通じて自分の意見を積極的に述べていました。その影響で、私自身も議論に参加し、自分の考えをより明確に伝えようと努めるようになりました。この経験を通じて、他者の意見を尊重し、異なる視点を取り入れる大切さを学びました。 このような状況下でも、自分の努力がまだ足りなかったと感じる場面もありましたが、その後悔は今後の学びへのモチベーションとなっています。
この留学経験は、私にとって学術的な成長だけでなく、コミュニケーション能力の向上につながる、大きな意味を持つものとなりました。 現地では学生寮に住み、フランス人や他国の留学生と共同生活を送りました。初めの頃は言葉の壁や日本人特有の内気な性格のため、コミュニケーションに苦労しましたが、日常会話やお互いの文化を共有する中で次第に適応できるようになりました。特に帰国直前にはピザパーティーを開催し、国籍を超えて友情を深めることができました。このような和やかな雰囲気を味わえたことは、海外での生活ならではの貴重な体験でした。また、週末にはブリュッセルやロンドンなど近隣の都市を訪れることができました。各都市を訪れるたびに、その国特有の文化が建築様式や食事に反映されていることを実感し、異なる文化圏の魅力を肌で感じることができました。日本は島国で、電車やバスで他国に行くという感覚がないので、とても新鮮な気持ちで旅行を楽しむ事ができました。こうした旅行を通じて、異なる文化や価値観に対する理解が深まったと感じています。
前文でも述べましたが、私の将来の夢は客室乗務員として働く事です。この留学を通じて、異文化理解やコミュニケーション能力を培ったことは、この目標を実現するうえで大いに役立つと確信します。この経験を活かし、さまざまな国や背景を持つ乗客に寄り添い、また搭乗したいと思えるような環境を提供したいと考えています。 また、フランスの学生たちと積極的に議論に参加した経験から、チームで協力しながら目標を達成する大切さを学びました。客室乗務員は、乗務員同士の連携が非常に重要な職業です。この留学で身につけたチームワーク力を活かし、職場でも周囲と協力しながら課題に取り組んでいきたいです。リール・カトリック大学で得た知識と経験を土台に、異文化をつなぐ架け橋として活躍できる人材を目指します。 4ヶ月間の留学を通じて、私は自分自身の成長を大きく実感することができました。留学前の私は、異文化の中で積極的に自分を表現することにあまり自信がなく、時々新しい挑戦を躊躇することが多くありました。しかし、フランス人や他国の留学生との共同生活や日常会話を重ねる中で、自分の意見を相手に伝える重要性を理解し、積極的にコミュニケーションを図れるようになりました。私にとって、国籍を超えた友情を深めることができたのは、大きな達成感のひとつです。
今回の留学で得た経験や学びを、今後も深めていきたいです。特に、コミュニケーション能力や異文化理解をより高めるため、引き続き語学の勉強に力を入れます。また、異なる背景を持つ人々との交流を積極的に行っていきます。私のフランス留学は、私の人生においてかけがえのない成長の機会となりました。