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9月9日(水) ハンガリー留学 22日目 小児救急と口腔ケアから学んだこと

ハンガリー看護留学

2026.09.10

9月9日(水) ハンガリー留学 22日目 小児救急と口腔ケアから学んだこと

 

 昨日のNICUに続いて、この日は、**ハイム・パール国立小児病院(Heim Pál Országos Gyermekgyógyászati Intézet)**で小児救急医療について学び、午後は口腔ケアについて学びました。
 午前中は小児病院を訪れ、小児救急室や**PICU(Pediatric Intensive Care Unit:小児集中治療室)**で、子どもたちがどのように治療を受けているのかを学びました。 小児救急では、患者さんの緊急度を5段階に分けるトリアージが行われており、より緊急性の高い患者さんから優先して治療が行われていました。 特に印象に残ったのは、子どもの状態を短時間で判断するための「BBB」という考え方です。これは、呼吸(Breathing)、皮膚の色(Body color)、行動(Behavior)を見て、わずか3~5秒ほどで子どもの全体的な状態を把握する方法です。検査機器を使う前に、まず自分の目で子どもの様子を観察することが重要であり、普段から観察する力を身につけておく必要があると感じました。 また、呼吸を支えるためのさまざまな方法についても学びました。子どもの状態に応じて、鼻から酸素を送る方法やマスクを使用する方法などを選択し、さらに呼吸を助ける必要がある場合には、バッグを使った換気や人工呼吸器などが使用されます。 救急医療では、一人の医療者だけで対応するのではなく、気道・呼吸・循環など、それぞれの役割を担当するスタッフが協力して処置を行っていました。限られた時間の中で情報を共有し、それぞれが自分の役割を果たすチーム医療の重要性を実感しました。 小児救急室では、子どもが少しでも安心して過ごせるように、壁の装飾やおもちゃ、塗り絵なども用意されていました。緊急性の高い医療を行う場所であっても、子どもの不安や恐怖を和らげるための工夫がされていることが印象に残りました。 また、子どもは年齢によって身体の大きさや発達段階だけでなく、心拍数や呼吸数などの正常範囲も異なります。そのため、大人と同じ基準ではなく、年齢や発達段階に応じて状態を判断することの大切さも学びました。 午後は、口腔内の健康と全身の状態との関係について学びました。 口腔内には、健康な状態でも多くの微生物が存在しています。それらのバランスが崩れると、特定の細菌などが増え、さまざまな疾患につながる可能性があります。特に人工呼吸器を使用している患者さんでは、口腔内や咽頭の細菌を含む分泌物が気道に入り、肺炎につながることがあるため、適切な口腔ケアが重要です。 これまで口腔ケアには、「口の中を清潔にして患者さんの不快感を減らすためのケア」というイメージがありました。しかし今回、口腔内の状態が呼吸器感染症をはじめ全身の健康にも関係していることを知り、口腔ケアは患者さんの健康を守るための重要な看護ケアの一つであることを改めて実感しました。 今回の学習を通して、救急医療では「今、何を優先するべきか」を判断する力、小児看護では年齢や発達段階に応じて子どもの状態を捉える力、そして口腔ケアでは口の中だけでなく全身の状態まで考えてケアする視点が大切であることを学びました。 そして研修後には、みんなでサーカスにも行きました🎪✨ 迫力のあるパフォーマンスを間近で楽しみ、ハンガリーの文化にも触れることができました。医療を学ぶだけでなく、現地の文化や生活を実際に体験できることも、海外研修ならではの貴重な経験となりました。 **文責:K.T**