教員活動
2025.11.04
城西国際大学 理学療法学科では、地域在住高齢者の身体機能、姿勢、転倒予防、ロコモティブシンドローム、介護予防など、地域で健康に生活し続けるための理学療法研究に取り組んでいます。
2025年10月11日、札幌市教育文化会館で開催された「第12回日本地域理学療法学会学術大会」において、本学理学療法学科の竹内弥彦教授が、地域在住高齢者を対象とした研究成果を発表しました。
発表演題は、
「地域在住高齢者における脊柱アライメントパラメータとロコモ度との関連性」
です。
共同研究者として、本学理学療法学科の山根主信准教授、二宮彩子教授、丸山あかね助教、大杉紘徳准教授、深谷泰山助教が研究に参加しました。
ロコモティブシンドロームは、骨・関節・筋肉などの運動器の機能が低下し、立つ・歩くといった移動能力が低下した状態を指します。
高齢者が地域で自立した生活を続けるためには、筋力やバランス能力だけでなく、姿勢や身体のアライメントについても把握することが重要です。
今回の研究では、地域で生活する高齢者を対象として、脊柱アライメントとロコモティブシンドロームの重症度を示す「ロコモ度」との関連を検討しました。
研究の結果、複数の脊柱アライメント指標のうち、脊柱全体が空間上で前方へ傾く程度を示す指標と、ロコモ度との間に関連が認められました。
この結果は、高齢者の移動機能やロコモティブシンドロームを評価する際に、筋力やバランスだけでなく、身体全体の姿勢・脊柱アライメントを評価する視点も重要である可能性を示すものです。
高齢者の身体機能を多面的に捉え、地域での健康維持や介護予防について考えるための基礎的な研究成果となります。
理学療法士は、病院で病気やけがのリハビリテーションを行うだけでなく、地域で生活する高齢者の転倒予防、介護予防、身体機能の維持、健康づくりにも関わります。
そのためには、筋力、バランス、歩行能力に加えて、姿勢や脊柱の状態などを科学的に評価し、身体機能との関係を検討することが重要です。
今回の研究は、地域在住高齢者の姿勢とロコモティブシンドロームとの関係をデータに基づいて検討した地域理学療法研究です。
城西国際大学理学療法学科では、地域在住高齢者を対象として、フレイル、ロコモティブシンドローム、転倒予防、姿勢、筋力・バランス、身体活動、介護予防などに関する教育・研究・地域活動に取り組んでいます。
また、研究で得られた知見を学術発表だけにとどめず、地域住民を対象とした健康講座、体力測定、運動支援などの活動にもつなげています。
このように、「地域住民を対象とした研究」「学生教育」「地域での健康支援」を相互につなげていることが、本学科の地域理学療法に関する取り組みの一つです。
今後も城西国際大学理学療法学科では、高齢者が地域で健康に生活し続けるための課題を科学的に検証し、地域リハビリテーション・介護予防の教育、研究、実践へ還元する活動を進めていきます。
学会名: 第12回日本地域理学療法学会学術大会
開催日: 2025年10月11日
会場: 札幌市教育文化会館
演題名: 「地域在住高齢者における脊柱アライメントパラメータとロコモ度との関連性」
発表者: 竹内 弥彦 教授
共同研究者: 山根 主信、二宮 彩子、丸山 あかね、大杉 紘徳、深谷 泰山