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韓国研修2024 ①:ソウルのナイトタイムエコノミー推進事業を視察

海外研修

2024.09.10

昨年度に引き続き、観光学部では、8月24日から29日までの6日間、韓国での研修プログラムを実施しました。

本研修は、学生たちは実地で観光資源・産業・文化などについて体験的に学びました。実地体験をすることで、専門教育や海外長期留学への志向を高めることが狙いです。

研修プログラムでは、「(1) 海外協定校との交流」、「(2) 観光関連交通機関への乗車」などを経験しながら、「(3) 世界遺産」や「(4) 伝統文化の現代的な活用事例」、「(5) 研修国独自の観光ブランディング事例」について、視察を通して学びます。

今回は、「(5) 研修国独自の観光ブランディング事例」としてソウルで推進しているナイトタイムエコノミー推進事業の事例とそれに付随した「(2) 観光関連交通機関への乗車」体験について、学生の声を介して紹介します。
 

出発前の成田空港での記念写真
 

○観光学部3年 髙栁 莉空
私たちは、ソウル到着と同時に、韓国研修の初日の夕食を取るべく、仁川空港ら広蔵市場にバスで向かいました。構造市場に到着して感じた印象は、多くの若者で賑わっている場所だということでした。また、ここの市場は、路地が多く、日本の築地市場に似ているなという印象を受けました。

ただ、築地市場は魚をメインとしている路面店ばかりの市場ですが、広蔵市場のメインストリートは路面店だけでなくぎゅうぎゅうに屋台が並んでいました。屋台の椅子に座ると目の前で調理してくれるお店が多く、そのやりとりからも賑わいが伝わってきました。路面店も、入り口に食べ歩きできるご飯を売っており、それを買う観光客で行列もできていました。

こうしたメインストリートから、少し路地裏に入ると、そこは路面店になっているのですが、ここも行列ができていたので、何のお店かと覗いてみると、そのほとんどがユッケのお店でした。同じものを売っているので、売り方を工夫してお客さんを集めているところが面白かったです。

ちなみに、ツアーのサポートをしてくれた方のお話では、広蔵市場北口のすぐ目の前にあるドーナツ屋は、「ソウルの若いカップルも並んで食べるほどの人気」があるみたいです。今回は夕食を食べるためだけに広蔵市場に行ったので、私たちはこのお店に並びませんでしたが、観光客だけでなく、こうした地元の人にも人気のお店が多くあることに驚きました。
 

日本語が飛び交う広蔵市場
 

食事後は、DDP(東大門デザインプラザ)を視察しました。外観は、UFOのような形で、全面にプロジェクションマッピングが施されていました。スピーカーも各所に設置されており世界観に入り込めるようになっていました。ここにもソウルの若者が多く集まっており、プロジェクションマッピングを楽しんでいました。ソウルの若者のデートスポットにもなっているそうです。
 

賑わいをみせる夜の東大門デザインプラザ

プロジェクションマッピングを鑑賞中
 

以上が、初日の視察になります。地域の若者が集まる場所は、海外からの観光客でも楽しめる場所であることを実感できました。ただ、観光を推進していくのであれば、地域外に、こうした地域の情報(「何時から何時までが混み合っている」や「店選びでは、○○○○○に注意」など)を開いていくことが重要なのだろうと感じました。
 

○ 観光学部1年 中村 俊紀
私は、今回の韓国研修(二日目)で、初めてクルーズ観光を体験するので、乗船するまでは船酔いしないか心配で緊張していましたが、酔う意識を感じるよりも楽しさが勝り、船酔いのことなど忘れていました。

その楽しさというのは、ひとえに写真スポットが多くあることでした。もちろん、乗船してから眺める景色もそうですが、乗船する前の船着場になっている汝矣島漢江公園の広場にも多くのスポットがあり、それだけでも楽しめる環境になっていました。ソウルのツアーガイドの方から聞いたお話では、この広場はチキンなどを宅配で持ってきてもらい夜景を楽しむ空間だということでした。今度来る機会があれば、そうしたことも体験してみたいと思いました。

話は戻りますが、クルーズは、夕方、汝矣島漢江公園を出航し、40分のコースを体験します。今は、夏のシーズンなので、暗くなってからのナイトクルーズとはいかなかったのですが、夕日が川に反射していた景色は素敵でした。また、夕方のため、潮が漢江に流れ込み、その潮を目掛けて飛んでくるカモメに餌をあげることもできます。 私たちも餌を買って、貴重な体験を行いました。ただ、私も挑戦をしてみましたが、思っている以上に怖く感じ、カモメが餌を求めて近寄ってきた際には驚いてしまいました。とはいえ、他の人が餌をあげている風景を見ているだけでも、楽しめる最高の体験でした。

ちなみに、この公園では、ワールドナイトマーケットや漢江フェスティバル、秋の花火大会などナイトタイムエコノミーの推進事業が行われているそうです。私だけでなく、多くの人がこうしたイベントは大好きなので、ナイトタイムエコノミーの推進はとても良い考えだと思いました。

とくに、今回視察した漢江流域は、朝、昼、夕方、さらに、夜といった異なる時間で、違った雰囲気がある地域だと思うので、夜も訪れる客が多いことでしょう。韓国研修初日に、訪れたDDPで行われていたプロジェクションマッピングにも多くの観客が足を止めていました。

その様子を見て、誘客のためには時間に合わせた演出が重要だということが分かりました。
 

漢江の上で集合写真を撮影

カモメの餌やり体験