ゼミ活動
2024.12.27
12月7日(土)、東金キャンパスで、学修研究活動へ大学から助成を受けた各学部の学生グループによる発表会が行われました。発表会は、ポスター発表と口頭発表の二つの部門で開かれましたが、佐滝ゼミ(3年生10人)では、9月に3泊4日で四国においてフィールドワークを行った内容を、口頭発表の部で発表しました。
発表会に使ったプレゼンテーション資料
口頭発表部門は、6つの学部15グループによる、1グループ15分(質疑応答の5分を含む)の持ち時間での発表です。四国のフィールドワークから戻り、メインの担当者を決め、10分のパワーポイントの画面(静止画9分と現地で撮影した動画1分)と原稿を毎回ゼミの授業で議論しながら詰めていきました。
今回のフィールドワークでは、日本の秘境といわれる祖谷渓に多くの訪日観光客が訪れている様子を視察したり、JR四国の「伊予灘ものがたり」と伊予鉄道の「坊ちゃん列車」の2本の観光列車に体験乗車をしたり、四国88カ所巡礼の霊場である75番札所「善通寺」を訪れたりと、多様な観光地を体験しましたが、発表時間が限られているため、2か所のDMO(観光地域づくり法人)でのヒアリングや視察に絞って、発表のストーリーを組み立てました。
限られた時間でゼミ生全員が発表するのは難しいため、壇上の発表席には代表の二人しか立てませんでしたが、普段あまり交流のない他学部の発表に混じってこうした場を経験するのは全員初めてでした。
成果発表会の会場の様子
主に発表を担った小溝萌さん(3年)は、「手が震えるほど緊張した」と後で振り返っていますが、会場の雰囲気は、それも当然と思えるほど全員が固唾をのんで発表を見守るという緊張感にあふれていました。
小溝さんは緊張すると早口になることを自覚していたので、手の甲に大きく「ゆっくりと」と書いて発表に臨みましたが、その効果もあってか、実に落ち着いた発表ができていました。また、質疑の時間に何人もの本ゼミ生が積極的に他のグループに対して挙手をして発表していたのも、本人にとって貴重な体験となったことでしょう。
佐滝ゼミの発表の様子
ほかにも、参加した学生から、「パワーポイントの作り方や発表の仕方にそれぞれ工夫があり、見習いたいと思う発表がいくつもあった」、「他の学部がゼミでどんな活動をしているのか、初めて具体的に知ることができ、観光学部に近い取り組みをしているところもあり、親近感が湧いた」、「発表したことやそれに対する質問を通じて、自分たちの取り組んだテーマがより深まった」などの感想が聞かれ、土曜日丸一日かけたイベントでしたが、学びの多い一日になりました。
発表を担当した古賀彩也夏さん(左)と小溝萌さん(右)
発表会が終わったあとは千葉市へ移動し、食事をしながらのささやかな反省会を開催。4月から延々議論を重ねて準備をし、フィールドワークを実行し、発表会までこぎつけた9ヶ月もの長期の活動に区切りをつけて、ゼミ生全員満足げな顔でした。