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市原市の魅力を活かしたお土産作りのための視察①:市原京急カントリークラブ、市原ぞうの国

プロジェクト

2025.10.10

本年度、本学観光学部の学生は、市原市と締結している観光振興に関する連携協定のもと、市原市の農産品を利用したお土産作りに取り組んでいます。
そのこともあり、「どのような場所」で「どのような人」に自分たちの考えるお土産を提供するのか確認すべく、9月27日に市原市の観光資源を視察することとなりました。
そこで、市原市の観光資源として一言で言い表せるような場所や名産品の置かれている四箇所の施設(今回の視察先の選定キーワードは、「ゴルフ」「果物(梨、いちじく)」「象」)を視察することとなりました。
その活動について、学生の声を介し、2回に分けてご報告したいと思います。

○ 観光学部3年 黄 文雯
今回、私たちは、市原市の観光に寄与する地元産の農産物を使ったお土産づくりの実施にあたり、お土産を考えるアイデアの種を発見するために、市原市の何箇所かの施設を視察しました。

まず、私たちが視察に赴いた場所は、市原京急カントリークラブという市原市のゴルフ場です。ここは、都心から車で約1時間とアクセスが良いためか、ゴルファーたちは朝早くにも関わらずゴルフをしに集っています。当日の聞き取り調査のなかでも、東京都や神奈川県といった近隣の県外から訪れる利用者が多いことがわかりました。


コースを見学しながら市原市のゴルフに関わる客層について学びました


その利用者などの様子をみていると、周辺に宿泊施設や温泉を整備すれば、「ゴルフ+滞在型リゾート」として展開するのではないかと思いました。また、その宿泊施設では、地元農産物を活用した郷土色豊かな料理を提供することで、観光消費の拡大にもつながるのではないのかとも思います。


ゴルフ場のお土産としてお米が売っていることを知りました


話は変わりますが、私自身も含め、今回参加した学生の多くはゴルフ未経験でした。しかし、「体験してみたい」という気持ちは強く、もし初心者向けのレッスンやお試しプログラムがあれば、気軽に挑戦できると感じました。とくに、学生割引や体験会をすれば、同世代にとって参加のハードルが下がり、関心を集める大きなきっかけになると思います。ゴルフは敷居が高いスポーツというイメージがありますが、学生が気軽に楽しめる入口を用意することで、新しいファン層の拡大や将来のリピーター獲得にもつながるのではと思いました。
また、ゴルフのコースはとても素敵な環境だったので、ゴルフをしない同行者や家族向けに森林散策や野鳥観察といった自然体験もできると、私たちのようなゴルフ未経験者にも「来てよかった」と思える場になるのではないのかと考え視察をしました。

最後になりますが、私自身、この日、この場所で感じた非日常の静けさと緊張感は、このゴルフ場がもつ最大の魅力だと思います。ゴルフだけでなく、自然、食、宿泊、体験といった要素をうまく組み合わせれば、市原市の観光の目玉として十分に成り得る場所だとも感じました。なので、これから授業内で考えるお土産を検討する際にも、こうしたゴルフ場のメリットや取り組みとセットにしたものを考えられるようにしていきたいと思っています。また、ターゲットごとに必要としているものを見つけながら進めていければと思います。


ゴルフ場で売れるお土産の特徴についての講義
 

○ 観光学部4年 李 炎憶
9月27日は、市原市の視察を行い、その道中で、市原ぞうの国という動物園も見学しました。初めて行った場所でしたが、とても印象に残る体験になりました。

とくに驚いたのは、象をはじめとした動物と近い距離でふれあえることです。餌をあげたり、一緒に写真を撮ったりして、本当に楽しかったです。ふつうの動物園では、ただ動物を見るだけのことが多いので、自分から象に触れたことは新鮮でした。中国の動物園でも餌やり体験はありますが、そのほとんどに追加料金が必要です。


象さんから鼻渡しでぬいぐるみを購入


このぞうの国は無料でできる餌やりコーナーもあり、私たち大学生には助かりました。もちろん、最後の象との特別な交流(ぞうさんの背中に乗るぞうさんライドや象さん(「もも花」「ら夢」)と記念写真を撮ったりする体験)は有料です。このように、日本の動物園では、「無料で楽しめる部分」と「有料の特別体験」が分けられているのだということがわかりました。これも、動物園を多くの人に観光利用してもらうための工夫なのだと思いました。とくに、外国人には、日本の動物園において「見る」だけではなく「体験」できる点が魅力的だと感じます。


カバさんに餌やり体験


こうしたぞうの国の体験を活かして、市原市の野菜を使ったお土産を作っていきたいと思います。ぞうの国でも販売できるものになるといいなと思います。

最後になりますが、今回の視察では、同じ授業を履修している学生みんなで写真を撮ったり、感想を言い合ったりして、雰囲気が明るくなりました。象のかわいさや日本の観光の工夫を知ることができただけでなく、学友と仲良くなれる機会をいただけたことに、感謝しています。


象さんと一緒に記念撮影