This page does not support translation languages. ×

高精度のAI翻訳ツールを導入 外国人留学生に正確な情報を素早く提供

国際教育

2021.08.06

外国人留学生や海外協定校への情報通達をより迅速化するため、本学は富士通株式会社のAI翻訳サービス「Zinrai Translation Service」を7月に導入しました。日本人学生の海外留学派遣および外国人留学生の受け入れ、学内文書の翻訳作業などに関する事務を担当する国際教育センターが主導してトライアルを重ね、他部署を含めた本格利用に至りました。

国際大学である本学は32か国・地域に計210の協定校があり、12か国からの留学生約800名が在籍しています(2021年5月現在)。コロナ禍により協定校への学生派遣や、留学生の来日が困難な状況が続いていますが、留学生に感染対策を通知したり、オンライン授業の日程などを連絡したりする業務が新たに必要となっています。各言語への翻訳作業を職員が担っていますが、一人一人の負荷が大きく、緊急性の高い内容でも、言語によって速報性に差が出てしまうという課題が浮上してきました。

一方、「アフターコロナ」を見据え、東京紀尾井町キャンパスでは2022年4月に新2号棟を開設し、外国人留学生の受け入れ基盤を強化する予定です。キャンパスのグローバル化を進展させるにあたり、事務部門においても多言語対応がますます重要となっています。大量の対訳文を学習した「Zinrai Translation Service」は高精度の機械翻訳が可能で、テキストの翻訳だけでなく、パワーポイントなどのファイルもそのまま翻訳できるのが特徴です。国際教育センターでのトライアルでは、質を劣化させることなく翻訳速度の向上を図れることが分かったため、本格導入に踏み切ることにしました。

国際課では翻訳ツールをトライアル期間も含めて、約3か月間利用していますが、職員からも「精度が高く、大変使いやすい」との声があがっています。翻訳作業の負担を軽減し、学生のサポートをより強化してきます。