大学行事
2018.09.15
告辞を述べる杉林堅次学長
祝辞を述べる上原明理事長
英語で答辞を述べる角田輝直さん
多くの外国人留学生を含む卒業生が学び舎を巣立ちました
8月31日、千葉東金キャンパスの水田記念ホールで「2018年度 秋季学位記授与式・卒業証書授与式」を挙行しました。
日本人学生のほか、中国、台湾、韓国、アメリカ、カナダ、スリランカ、スロバキア、チェコ、ネパール、ノルウェー、ハンガリー、フランス、ポーランド、モンゴル、ヨルダンの15か国・地域出身の留学生が卒業しました。
杉林堅次学長は告辞で、次のように述べました。「私は今、世界は3つの大きな流れに直面していると考えています。1つは、四次産業革命によりAI、IoT、そしてビッグデータなどの台頭です。技術進歩に応じた学び直しは不可欠です。本学で学ばれた皆さんは、社会に出ても学び直しにいつでもチャレンジし、自己研鑽の意欲を持ちつづけてください。もう1つの流れは、人類始まって以来といわれるグローバルレベルの『真の共存・共栄価値観の広がり』です。これは、地球上に暮らす75億人のための地球環境問題や人口増加対策など、持続可能な開発目標、SDGsに代表される動きに置き換えることができると思います。地球温暖化や人口問題は人類の未来を左右する地球規模の課題といえます。3つ目の流れは、寿命の長期化、100年人生です。これまでは、60歳で定年を迎えその後80歳までの20年間は老後を楽しむ、ということでしたが、これからは80歳まで働き、残り20年が老後になります。ここにいる皆さんの働く期間はこれからの60年間ということになりますので、どの分野でどのようなスキルを活かしていくのか、自分の武器をきちんと用意しておく必要があるでしょう。
私どもは、卒業された皆さんが母校を一層誇らしく振り返っていただけるよう発展させて参ります。皆さんも今後は同窓会に集い、いつまでも母校の歩みを見守っていてください」
上原明理事長は祝辞で、次のように述べました。「皆さんの明日からの社会人としての第一歩に際して、お役に立つ言葉があればと思い、私自身の体験をお話しします。私が重大な決断をする際に考えることがあります。中国の荀子の言葉ですが、『着眼大局、着手小局』というものです。『着眼大局』とは、今の時代の流れ、世界の流れを見て、それに対応するということです。そして、『着手小局』とは、その大きな時代の流れに対して、自分が第一歩をどのような方向に歩みだせば良いか、という意味です。
現在は新しい産業が待ち望まれている状況です。いわゆるIndustry 4.0やSociety 5.0と言われる社会です。新しい技術によって世の中が変わります。さて、このような中で、どのような第一歩を踏み出せば良いでしょうか。それは、まずは一生涯これから学び続けるという覚悟を持つことです。変化する世の中にどう対応するかが大切です。そして、絶えず周りで起こること、自分が携わることに疑問を持つことです。問題意識が無ければ、改善・改革は起こりません。先人たちから学ぶ、他人からいろいろな意見を聞く、そして自分自身でやってみて、実行して良かったことと悪かったことを学ぶ。これが自分を伸ばすことではないかと思います。
最後に私の経験から申し上げますと、『明日の自分は今日何を考え、どう行動するかの結果である』。今、社会は大きな変革期にあります。社会の新しい価値づくり、そして世の中に貢献すること、そういうことに努力して明日からの第一歩を歩んでいただくことを心から願っております」
卒業生を代表して、国際人文学部国際交流学科の角田輝直さんは答辞で、大学で海外留学などさまざまな学びを経験したことや感謝の言葉を英語で読み上げました。