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豊作を祈る伝統行事「虫送り」に看護学部の学生が参加

学部学科

2022.08.01

やぐらに火を放つ学生

燃え上がるやぐら

炎で害虫を退治し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る農村の伝統行事「虫送り」が千葉県山武市の蕪木地区で7月23日に行われ、看護学部1年生27名が参加しました。学生たちは会場設営のお手伝いや参加した地域住民へのおもてなしだけでなく、手作りのやぐらに火の矢を放って灯火する体験することができ、地域の文化継承を学ぶことができました。

虫送りは稲に付く害虫などを退治するため、1960年代ごろまで広く行われていた夏の風物詩でした。約60年間近く行事が途絶えていましたが、地元の有志が「新たな風物詩を作ろう」と集まり、2013年から毎年開催されています。山武市との地域連携活動をきっかけに今年初めて学生が参加しました。

やぐらは竹の骨組みを藁や枯れ草で覆った手作りの塔で高さは約10メートルに及びます。火を放たれたやぐらは瞬く間に炎で包まれ、巨大な火柱となり、暗闇を明るく照らすと参加者たちから歓声が沸き上がりました。

参加した学生の中には地元出身者もおり、「文化行事を通して、地域の町おこしに参加している実感を得ることができ、自分が生まれ育った町への関心が高まりました」と感想を述べました。地域医療の担い手ともなる看護師の資格取得に向け、社会との結びつきの大切さを実感する機会ともなりました。