術後ケアにおける手浴の効果を検証 大網白里市立国保大網病院と共同研究

教員活動

2022.12.23

協力いただく患者さんには、測定機器を装着した状態で手浴をしてもらいます

測定方法について、国保大網病院の看護師の皆さんに説明する中野元助教(右端)

看護や介護の現場で取り入れられている「手浴」が術後の患者にどのような効果をもたらすかについての研究を、看護学部の四十竹美千代教授と中野元助教が進めています。このたび千葉県大網白里市の市立国保大網病院と共同研究契約を締結し、同院で手術を受けた方を対象とした検証をスタートさせました。2022年度中にデータをそろえ、結果を公開する予定です。

 

血流改善やリラックス効果などのある手浴は、看護や介護の現場で導入されています。四十竹教授と中野助教は2010年から、手浴による効果の生理学的な検証を実施しています。研究を進める中で、手を温めることにより自律神経を整える可能性があることがわかってきました。

 

国保大網病院における今回の検証は全身麻酔による手術を受けた患者さんを対象とし、同意を得たうえで術後1日目に40度のお湯での手浴を5分間実施します。手浴前後の心電図と血流の変化を測定し、副交感神経が優位に働いて、痛みが緩和されているかどうかといった生理学的影響を調べます。測定は20名を目標としており、一般被験者のデータとの比較も加えて、結果を検討する予定です。

 

中野助教は「手術を受けた患者さんへのケアは清拭(入浴の代替として体を拭く行為)がメインとなっているが、この共同研究により、手浴を術後の非薬物療法として標準化させることにつなげたい」としています。