学部学科
2023.01.11
薬物乱用の危険性について説明する川下紘暉さん
たばこを吸った後のフィルターを覗く児童たち
薬学部生(右)が友人役となって薬物使用を誘い、児童が断るロールプレイングを実践
スライドを使いながら、薬物が脳に与える影響を説明
薬物、たばこ、アルコールが体や心にどのように影響を与えるのかを子供たちに知ってもらおうと、薬学部の5年生6名が昨年12月7日に千葉県東金市立鴇嶺(ときがね)小学校(中田邦明校長)を訪問し、「薬物乱用防止教室」を開きました。アルコール摂取に関するクイズに挑戦したり、薬物の使用を誘われた時の対処方法をロールプレイングで実践したりして、参加した約100名の6年生は薬物の怖さを改めて認識していました。
最初に学生を代表して川下紘暉さんが薬物の基本的な知識を紹介し、「どんな薬物であれ、決められたルールのもとで適切な目的のために使用する場合以外は全て『乱用』であることを、まず知ってください」と児童に話しました。続いて、20歳未満の人が飲酒や喫煙をすることで、アルコールやニコチンが肝臓、肺に及ぼすダメージを説明しました。さらに、覚せい剤や大麻などの薬物は1度でも使用すると依存症となり、脳にダメージを与えることをスライドも使いながら解説し、「絶対に手を出さないでください」と強く訴えました。
クイズでは「どの種類がお酒だと思いますか?」「薬物を使うと体にどんな変化が表れてくるでしょうか?」といった問題を出題し、児童たちが次々に手を挙げて答えていました。最後に、先輩や友人から薬物、たばこ、アルコールの摂取を誘われた時の対処方法をロールプレイ形式で実演し、はっきりと声に出して断る練習を全員で行いました。児童からは「ノンアルコールと記載されているものであれば、飲んでも大丈夫でしょうか」などの質問があがり、アルコールや薬物への理解の高まりを感じさせました。
薬学部では毎年度、東金市内の小学校で薬物乱用防止教室を行っており、今年度は同小のほか、丘山、東、日吉台の4校で実施しました。今後も継続して実施していく予定です。