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フラフープを題材に東金市をPR メディア学部映像芸術コースの学生が動画制作

地域連携

2023.06.30

指導教員の佐藤克則准教授(左端)と制作メンバーの(右から)三浦悠さん、遠藤大致さん、古厩阿子さん

PR動画『東金フープ物語』の1シーン。東金商工会議所のゆるキャラ『やっさくん』(中央)のジャッジで、フープバトルに興じる子供役の出演者

千葉県東金市をPRする動画を、メディア学部メディア情報学科映像芸術コースの佐藤克則ゼミが制作しました。佐藤ゼミが東金商工会議所、東金市と取り組んでいる「まちとJIUのつながりプロジェクト」の一環で、東金市と歴史的な因縁のあるフラフープを題材にしたユニークな作品が完成しました。

動画制作は2019年にスタートし、「他の自治体との差別化を図れるような、東金市ならではの内容にしよう」とゼミ生たちは市内をロケハンし、題材を探しました。東金市には本学のメインキャンパスがありますが、ゼミ生たちは東京紀尾井町キャンパスに通学しているため、新鮮な目で街を散策し、そこで出合ったのが「HOOP RETURNS 2010」と書かれた石碑です。調べたところ、1958年に全国で流行したフラフープが「体に悪い」という風評が広がったときに、東金市立東金小学校(当時)がいち早く反応し、児童に対し「フラフープ禁止令」を出したことが分かりました。報道などを通じてその話が各地に広がり、同調する小学校が続出した結果、フラフープ人気は一気に下降。その後、「腸捻転になる」といった話は根拠のない噂だと分かったことから、ブーム終焉のきっかけを作ったことと人気復活への願いを込め、東金市が2010年に設置したのが、この石碑だったのです。

題材が決まったものの、コロナ禍の影響で制作の延期を繰り返し、ようやく今年2月に東金市内で撮影が行われ、6月にPR動画が完成しました。中心になって担当したのは、遠藤大致さん(4年)、三浦悠さん(4年)、古厩阿子さん(2023年3月卒業)の3名です。『東金フープ物語』と題した動画は、1958年当時、楽しく遊んでいたフラフープを禁止された児童たちの再現シーンから始まり、時が流れて市と商工会議所が考案した「フープバトル」という競技にみんなで興じるまでを、ユーモラスに描いています。子供役はプロジェクトメンバーが務めました。

古厩さんは「制作に携わるはずだった先輩たちの想いを引き継ぎ、無事に完成させることができました」と喜び、「東金商工会議所のゆるキャラ『やっさくん』にも登場してもらったことで、より印象に残る動画に仕上がったと思います。この動画を見て、東金市に興味を持ってくれると嬉しいです」と話してくれました。

PR動画は東金市役所のホームページ、本学公式YouTubeチャンネルなどで公開しています。