地域連携
2023.06.29
千葉県立成東高等学校(山武市)の3年生が6月16日、千葉東金キャンパスで本学による高大連携プログラムを受講しました。同校と締結している包括連携協定に基づき、キャリア形成の一環として実施したもので、国際社会や他国の文化を学ぶ「多文化共生」と、薬剤師、理学療法士、看護師を目指す生徒向けの「ヘルスケア基礎」の2テーマに分かれて、計33名が参加しました。
「ヘルスケア基礎」は、福祉総合学部理学療法学科の深谷泰山助教が担当しました。冒頭では理学療法士の役割について、リハビリテーションでの具体例を挙げながら、解説しました。また深谷助教は「理学療法士は多職種との連携が大事です」と医師や看護師、薬剤師等とチーム医療を展開することの大切さを説明するとともに、病院、高齢者施設、福祉施設、行政機関、企業など理学療法士が活躍する職域が幅広いことを紹介しました。
「多文化共生」では海外協定校のカリフォルニア大学リバーサイド校(アメリカ)と本学をリモートで繋ぎ、日本からの留学生を支援するため、現地に滞在中の本学国際人文学部国際文化学科・大森夕夏准教授が担当しました。リバーサイド校で日本語を専攻している学生4名も一緒に参加し、生徒からの質問に答えました。教材には日本のアニメを取り上げ、日本語と英語の台本を比較しました。生徒からは「吹き替えと字幕とでは表現が違っていますが、どのような考え方で変えているのですか」「感嘆符の使い方に違いはあるんですか」など、表現の違いについての質問が相次ぎました。学生たちは日本語と英語を交えながら、「字幕は直接的な言い方、吹き替えはストーリーに溶け込める言い方になります」「通訳者によって、位置が変わる場合があります」と丁寧に質問に答えていました。参加した生徒の一人は「英語で質問することが楽しく、文化の違いを知ることができた」と嬉しそうに振り返っていました。
同校との高大連携プログラムは11月まで行う予定です。