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地域の「食」を支援するイベントを開催 福祉専門職と看護職を目指す学生が企画

学部学科

2023.07.25

災害食の食べ方を実演しながら説明する学生(左)

フードロスについて、参加者の質問に回答する学生(中央)

消費期限が近い米やベビーカステラを無料で配布したり、高齢者向けの災害食を紹介したりするイベント「ホっとステーション in 城西国際大学」を7 月18 日に、千葉東金キャンパスで実施しました。福祉総合学部福祉総合学科の伊藤将子助教ゼミ4年生、看護学部看護学科の伊賀聡子ゼミ1、2年生の計21名が企画し、「行政・民間・住民」が共に協働できる地域づくりを目指して活動している特定非営利活動法人「リンク」(事務局・千葉県山武市)との共催により、実現しました。

本学とリンクとの取り組みは、物価高による生活費の高騰に見舞われている学生への支援を目的に今年1月、学内限定でイベントを開催したのが最初でした。その際、リンクは備蓄米や非常食などを提供してくださり、「コロナ禍でアルバイトができず、経済的に不安があったので、大変助かった」などといった感謝の声が寄せられました。リンクの活動に触発された学生が「次回は地域の皆さんにも足を運んでほしい」と2回目のイベントを企画し、学内だけでなく地域住民の方にもお越しいただくことにしました。

今回のイベントでは、「フードロス対策」「リユース活動」「高齢者向け災害食」の3枚のパネルを作成し、会場に掲げました。フードロス対策とリユース活動はリンクの日ごろの取り組みを学生たちが聞き取り、災害食については自分たちで調べて、それぞれまとめたものです。3枚の内容を学生たちが説明すると、会場から「日本は食品の廃棄量がアジアで1番多いそうですが、それはなぜだと思いますか」などと質問があがりました。学生はリンクのメンバーとの事前準備の中で得た知識を踏まえ、「海外と比較すると、日本では賞味期限が短く設定されていることも要因の一つだと思います。また、日本人は少しでも色が悪くなった食材は『もう食べられない』と判断してしまう傾向が強いのではないでしょうか」と考えを述べ、どのように工夫すれば食品ロスを減らせるかについて意見交換しました。

続いて、東金市役所とリンクから提供いただいた、賞味期限が近い災害食や備蓄米などを参加者に配布しました。学生が手作りしたベビーカステラも好評で、会場に足を運んだ在学生は「物価高で家計が苦しくなっていたので、お米の配布はありがたいです」と笑顔で話していました。地域住民の方からは「学生と話をするのはとても楽しかったです。また開催してほしいです」「初めて大学に足を運びましたが、これからもぜひお邪魔したいです」といった声があがり、本学を身近に感じていただくきっかけにもなっていました。

企画した学生は「災害食のおいしい食べ方を初めて知ったという方が多かったので、紹介できて良かったです」と手応えを感じた様子でした。