This page does not support translation languages. ×

東京紀尾井町キャンパスが学校図書館法公布70周年記念式典の会場に

大学行事

2023.08.21

運営委員会代表の山口寿一氏

来賓あいさつをする杉林堅次学長

学校図書館の設置および運営を規定する学校図書館法の公布70周年を記念する式典(学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会など主催)が8月8日、本学東京紀尾井町キャンパスで開かれました。図書館政策や読書教育に尽力されてきた関係者が一堂に会し、学校図書館が果たしてきた役割を振り返るとともに、今後に向けたアピールを採択しました。

本学では、本好きの親子を対象としたイベント「絵本ワールドin京葉」を毎年、千葉東金・東京紀尾井町の両キャンパスで開催しており、今回もそのご縁から式典の会場を提供させていただくことになりました。

式典ではまず、運営委員会代表の山口寿一氏(文字・活字文化推進機構理事長)が「デジタル教科書の使用が本格化し、チャットGPTをはじめとする対話型AIの学校教育への影響が懸念されるなか、70周年の節目に改めて文字活字の大切さをかみしめ、学校図書館の充実に一層力を入れていきたい」と、主催者を代表してあいさつされました。

文部科学副大臣の簗和生氏、学校図書館議員連盟会長の塩谷立氏に続き、本学の杉林堅次学長も来賓あいさつに立ちました。杉林学長は、「絵本ワールドin京葉」に加え、本学が日本児童図書出版協会および全国学校図書館協議会のご協力を得て、高校生を対象に実施している手作り絵本コンテスト「空とぶクジラ大賞」を紹介するとともに、記念すべき催しを本学で開いてくださったことに感謝を述べました。

70周年を記念し、「未来に広がる学校図書館」をテーマに募集された標語の表彰式も行われ、選考委員会委員長で、本学の学歌も作詞された詩人の谷川俊太郎氏による講評が発表されました。

また、酒井邦嘉氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)が「対話型AI『チャットGTP』時代の学校図書館のあり方を考える」をテーマに記念講演され、インターネット上の情報と出版物との違いなど、これからの図書館の存在意義を考えるヒントとなる視点を提示くださいました。

最後に、これからの図書館は「図書整備」の段階から「質的向上」のステージへと進むことが重要であるとするアピールを採択し、学校図書館のさらなる質向上に向けた決意宣言を行いました。

酒井邦嘉氏による記念講演

運営を手伝った学生の代表と記念撮影する関係者