大学行事
2023.09.02
告辞で学生を激励する杉林堅次学長
学び続けることの大切さを祝辞で説く上原明理事長
答辞を述べる盧彦名さん
名誉博士記を受け取る陳岩教授(右)
2023年度秋季学位記授与式・卒業証書授与式を8月31日に千葉東金キャンパスで挙行し、200名の学生が晴れの日を迎えました。
節目の日を迎えたのは、大学院修了生38名(うち、博士課程7名)、学部卒業生98名、留学生別科修了生16名、交換留学生48名です。このうち160名が中国、韓国、台湾、カナダ、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベトナム、ポーランド、ミャンマー、モロッコの15か国・地域からの留学生で、努力を重ね日本での学びを結実させました。
杉林堅次学長は告辞で、文理融合がますます進むなか「科学に関心を持たない文系卒業生、地理や歴史に無頓着な理系卒業生の多くは淘汰されていくかもしれません」と言及し、「理と情を兼ね備えた人材こそが、これからの社会に求められています。本学を巣立つ皆さんには、AIやデータサイエンスの立ち位置を考えると同時に、豊かな想像力を働かせ、未来を築く仕事に挑んでいただきたいと思っています」と期待を込めました。
次に上原明・学校法人城西大学理事長が祝辞を述べ、「コロナ禍で大変な生活を送られたかと思いますが、これを貴重な経験と捉えて、前向きに社会で生活していってほしいです」と語りかけました。さらに、グローバリゼーションや情報化社会の発展の陰で富・教育・地域の格差が広がり、まとまりに欠く状況が生まれていることを指摘し、「社会が抱えている問題の解決に向け、考え続ける人間、貢献できる人間になることを目標に、夢と志を持っていただきたい」とメッセージを送りました。
卒業生代表の盧彦名さん(観光学部)は、コロナ下の留学で、孤独や挫折感を抱いた経験を経て「自分は何者か」「学ぶとは何か」を深く考えさせられたことに触れ、「学ぶとは、先生から何かを『学べ』と指示されるのではなく、自分がどんな人間になりたいのか、そのためには何を知るべきかを自分自身に問うことではないかと考えるようになりました。それを教えてくれた先生方と周囲の人々、家族、そして出逢ったすべての人たちに心から感謝しています」と大学生活を振り返りました。
また式の冒頭で、大連外国語大学の陳岩教授に名誉博士号の授与が行われました。日中連携大学院の設立に尽力いただくなど、本学の教育研究の進展に対する功績を称えての授与で、会場から大きな拍手が送られました。
恩師(左から2番目)と家族から祝福される卒業生(中央)
学位記を手に、ともに学んだ仲間と記念撮影