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他職種への理解を深める特別授業 保健・医療・福祉を学ぶ学生たちが受講

学部学科

2024.05.20

学生へ今後希望することを話す西田さん

他の職種を目指す学生同士ディスカッションをする学生たち

病や障がいと共に生活する当事者の生の声を聴き、自身が目指す専門職の専門性及び他職種への理解を深める特別授業を5月10日、千葉東金キャンパスで開催しました。重度身体障害者で2022年度から講演頂いている西田江里さんを講師にお招きし、看護学科、理学療法学科、医療薬学科、福祉総合学科の学生約200名が参加しました。

この特別講義は、子どもから高齢者に至るまでの様々な段階の段階の健康について学ぶことで保健医療福祉職の連携共同の理解を深める「ライフステージIPE(A)」の授業の一環です。「ライフステージIPE」は4学科合同で実施をしており、学年にあわせた「ライフステージIPE(A)」から「ライフステージIPE(D)」の4つの科目でチームケアを実践で学んでいきます。

西田さんは、生後7カ月で障がいがあることがわかり、療育を受けながら幼稚園・地元の小学校・中学校の普通学級で学びました。高校は養護学校高等部に入るが登校できず、訪問学級に転籍。地元のフリースクールも併用して過ごしてきました。高校卒業までに全国47都道府県巡りを達成。2008年には「社会福祉法人パーソナル・アシスタンス とも」に入職、2016年からヘルパーをはじめとする支援者に支えられながら自宅でひとり暮らしをしています。

学生たちは西田さんの日常生活や、西田さんが生活する上で相談員、ヘルパー、看護師、薬剤師、リハビリについてどのように関わっているのか講演頂き、学びを深めていました。また、西田さんから「障害がある人はまだどんな生活をするのか選択肢が少ない。障害があってもその人が望む生活が出来る社会になって欲しい。誰もが暮らしやすい社会になって欲しい」という希望をもとに学科混合のディスカッションをおこないました。

授業に参加した学生たちからは、「西田さんが挑戦したいことなどたくさんあり、たくさん叶えておりキラキラして見えた。その生活を支えているのが医療従事者でその存在が大切だと考えた。」や「それぞれの専門分野を活かすことで質の高い援助の提供が可能になる。」など医療従事者になる意欲がうかがえました。