学生活動
2024.08.22
私たち学生広報スタッフは、JIUの情報を学内外に学生目線で発信をしています。主に学生へのインタビューやイベントの取材を行い発信しています。
学生広報スタッフ 横須賀 未蘭(観光学部4年)
学生広報スタッフ 阿部 ななみ(観光学部4年)
今回は国際人文学部国際文化学科の4年生、方 梓惠さんにインタビューしました!方さんは2022年9月、3年次編入として城西国際大学に外国人留学生として入学し、2024年8月に卒業をします。8月卒業は海外では一般的ですが、日本での就職となると難しい部分があるようです。留学期間は2年間であり、短い期間ではありましたが、日本で就職したいという気持ちが強く、何社も就職活動を行い、内定を勝ち取った体験談を話してもらいました。
私は大学3年生の12月~3月の約3ヶ月間、不動産の事務職としてアルバイトをしていました。きっかけは、不動産の知識を得たいということと日本語のブラッシュアップです。そこから職場の正社員の方から池袋にある不動産の会社を紹介してもらい、面接を受け、内定をいただいたので、9月から働くことになりました。
元々日本のアニメやドラマが好きで、中国の大学で日本語学科に入学をしました。大学1.2年生の時は中国で日本語を学び、大学3.4年生は城西国際大学でたくさんの日本人と関わり、今ではストレスなく日本語を話せるようになりました。実際に日本に来て日本人の温かさや日本の生活リズムが合うと感じ、日本に住みたいとの想いで、頑張って勉強をして就職することができました。
不動産の会社を紹介される前、就職活動の業界は幅広く15社ほどエントリーをしました。今の会社を選んだ理由は、元々アルバイトしていた仲間が働いているため、頼れる人が身近にいることや、会社の雰囲気が自分に合っていると感じたことです。周りの中国人留学生は大学院を修了し、中国で就職したい人がほとんどだったため、不安もありましたが、先輩方やキャリア形成・就職センターで面接の練習や履歴書の書き方、メールの書き方を教えてもらい自分に自信をつけて面接に臨むことができました。
中国は人口がとても多く労働力が足りているため、どれだけ知識や能力をつけ、自分を高められるかが重要です。日本とは違い大学卒業後、いざ中国で就職活動を行っても採用されない人が多いため、大学院に進学し、自分のスキルをきちんと身につけてから就職活動をする人がとても多いです。
また、日本と中国では就職活動の時期が全く違います。日本は高齢化が進み、いい人材を確保するために大学3年生から就職活動を進める人が多く、早い時期から進めている印象を受けました。ですが、中国では大学4年生の中頃にインターンシップを2ヶ月ほど行って、企業から評価をもらい、インターンシップの指導教員から合格を貰ったら大学を卒業することができます。そこから、自分がインターンシップをおこなった会社の入社を検討し、企業側も好意を持ってくれた場合、その会社に就職することができます。
日本では3月に大学を卒業して、4月から入社が一般的かと思いますが、私は城西国際大学を8月に卒業して9月に入社するため、9月入社を募集してる会社を見つけるのが大変でした。募集人数も少ないため倍率も高いです。こんな大変な状況でも頑張れた理由は、絶対に日本に残りたいという気持ちが強かったからだと思っています。私の実家は中国で大きなレストランを経営しています。家業は兄が受け継ぐため、心配は必要なかったです。そして、何よりも私の性格が日本に合っていると思いました。中国人は距離感が近く、少し話しただけで仲のいい人という認識をします。しかし日本人はある程度話してから仲良くなります。日本特有の距離感が私には合っていて心地いいと感じたのが日本に残りたかった理由です。
留学生として悩みや分からないことがあれば、是非先輩や友人や先生に相談した方が絶対いいと思います。自分が分からないからこそ勉強する姿勢が大事だと思っています。また留学生活については、1人暮らしが結構大変だったため、友人をいっぱい作ることをオススメします。簡単に帰れる距離ではないため、ホームシックにもなりやすいと思います。悲しい事や心配事などを相談したり、遊んだりしてホームシックを紛らわせることができます。私は中国人の友人の他に、日本人をはじめとするたくさんの国の友人が城西国際大学できました。同じ気持ちを共有することもできたため、1人暮らしの辛さがあまり無かったです。
個人的に留学生はその国の学生と一緒に行動しがちな印象を受けました。日本に留学に来たからには、是非日本人の友人を作ってください!日本語を母語話者のように話せる近道であるのと、より日本を堪能できる手段だと思っています。