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環境問題解決に取り組む学生がエシカルな古民家カフェを期間限定で運営

学生活動

2025.09.19

使用したコミュニティスペース(右)といすみや(左)

メンバーでの集合写真

経営情報学部 国武陽子教授ゼミナールの学生と域学共創プロジェクトIの学生が中心となり、いすみ市にある古民家でカフェ「ききびより」を9月10日~13日の4日間の期間限定で運営しました。

 

お客様と話しをする成川さん

国武ゼミメンバーの中の1人、成川聖矢さん(経営情報学部3年)は将来、自身でカフェを経営したいという夢を持っています。その成川さんが、いすみ市の古民家を活用し、有機野菜や無添加食品を販売する「いすみや」と、併設するコミュニティースペース「嬉嬉 kiki」を運営している、手塚幸夫・浩子ご夫妻と出会い今回のプロジェクトが実現しました。手塚幸夫氏はNPOいすみライフスタイル研究所の理事も務め、過去にはいすみ市の学校給食に100%有機米を導入するプロジェクトに尽力され、また、千葉県初の「いすみ市生物多様性戦略」制定の立役者でもあります。

 

竹を使用したインテリアを作成

カフェに並んだ竹のインテリア

 

成川さんは国武先生の授業でおこなった「さんむイチゴプロジェクト」でもリーダーとしてメンバーを率いていました。彼の将来にかける想いと、ゼミでも竹害を減らすプロジェクトとしての竹を活用した店内インテリアの作成を考えていたこと、また、ゼミのテーマである地域生態系保全への取り組みが、古民家カフェや手塚ご夫妻の想いやイメージと合致し、ゼミと域学共創プロジェクトのメンバーで集まりカフェ運営をすることになりました。

 

メニュー開発に取り組む学生

人気メニューの”いすみ二彩カレー”

 

学生たちはメニューの開発から取り組み、学内で何度もメニューの試作をおこないました。メインメニューであるカレーは、6つのグループに分かれて投票でメニューを決定。カレーにはいすみ米を使用し、野菜は「いすみや」で取り扱う有機野菜などを取り入れました。その他にも、ブルーベリーや梅を使ったかき氷や、オーガニックの紅茶、コーヒーなどのドリンクメニューを用意。店内は季節の野草や竹で古民家の雰囲気に合うように装飾し、庭では子供向けにヨーヨーで遊ぶ場を提供するなど、来店した方を楽しませる工夫がありました。期間中、空模様が優れない日もありましたが地域の方々を中心に計80名以上の来店があり、店内は活気に溢れていました。
来店されたお客様は、「素敵な取り組みだと思い来ました。美味しいカレーや店内の装飾が素敵でした。また開催してほしいです。」と充実した時間を過ごしていました。

 

子供向けにヨーヨーを作成する学生

成川さんコメント

 

私が将来カフェを経営したいと考える中で手塚さんと出会い、素敵な場所を提供していただけることになりました。今回はお客様との会話を意識した接客を心がけました。お客様の声を伺うだけでなく、積極的にコミュニケーションを取ることで新たな学びや関係性の構築につながると考えています。参加したメンバーもお客様と会話をすることで、通常の飲食店ではできない接客の体験ができたと思います。手塚ご夫妻や来店された地域の方々が、あたたかく迎えてくださり大変嬉しく思いました。

 

手塚幸夫・浩子ご夫妻コメント

 

7月に成川さんと出会ったときに、やりたいことがはっきりとしている芯のある方だと感じました。こちらからの働きかけではなく自身で考えて動いているため、見守るような形で関わっていました。
貸し出しをしたイベントスペースは、ヨガ教室や映画観賞会、ライブなどで使用していましたが、カフェとしての使用は今回が初めてです。学生の接客、メニューの味などお客様からも好評なようでした。調理や接客など、ゼロから作り上げる学生たちは、非常に素晴らしいと思います。