三浦 裕馬 さん(2014年卒)
千葉県印旛保健所 勤務
私は現在、千葉県で保健所の薬剤師として勤務しています。以前は都立病院に11年間勤め、がん患者さんの薬物療法に携わってきました。病棟での服薬指導や医師・看護師とのチーム医療を通じて、患者さん一人ひとりの治療に関わり、薬剤師としての基礎を培いました。 一方、現在は行政薬剤師として千葉県の保健所に所属し、診療所や薬局の許認可・立入検査を担当しています。
行政薬剤師は保健所の他、本庁や衛生研究所に配属されます。保健所では、薬物乱用防止や献血推進といった啓発促進事業、飲食店等の食品衛生や旅館業等の環境衛生の許認可等に携わる業務を担当します。本庁では、医薬品等の製造業の許認可等に携わる業務を担当します。また、衛生研究所では感染症、食品、医薬品等の県民の健康危機事案に対する検査や調査、検査法の検討等の研究業務を担当します。
こうした業務を通じ、地域全体の公衆衛生の確保と健康増進、ひいては県民を支える役割を果たしていきたいと考えています。
病院での経験と行政での業務は性質こそ異なりますが、どちらも「人々の健康を守る」という共通の目的があります。臨床で培った知識や経験を活かし、地域全体を対象とした取り組みに力を注ぎ、より安心して暮らせる環境づくりに貢献できるよう努めていきます。