教員活動
2025.04.07
製剤物性解析学研究室の押坂准教授、杉林教授が共著者として執筆した(論文タイトル:Effect of the barrier function of stratum corneum and viable epidermis and dermis on the skin concentration of topically applied chemicals)論文がThe Journal of Toxicological Sciences誌に受理されました。
本論文は、城西大学との共同研究として実施された。3次元培養皮膚(3D皮膚)モデルは、特に3R(削減、代替、改善)アプローチの観点から、適用された化学物質の皮膚浸透速度や局所効果(有効性および毒性)を評価するためのin vitro皮膚浸透試験に利用されている。本研究では、3D皮膚モデルの代表例としてEpiDerm 606X(EpiDerm)を用い、生きた表皮・真皮(VED)における化学物質の定常状態での濃度を、ヘアレスラット皮膚と比較した。その結果、化学物質の物性の違いによって引き起こされるVED濃度の差異が、3D皮膚モデルによる局所効果の評価において偽陽性や偽陰性につながる可能性があることを報告した。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jts/50/4/50_187/_html/-char/en