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城西国際大学理学療法学科・森下准教授がWorld Physiotherapy Congress 2025で研究発表―神経筋電気刺激を用いたストレッチング効果を検

教員活動

2025.06.02

城西国際大学 理学療法学科では、ストレッチング、神経筋電気刺激(NMES)、筋機能、関節可動域など、理学療法で用いられる治療技術の効果を科学的に検証する研究に取り組んでいます。

2025年5月29日から31日に東京国際フォーラムで開催された「World Physiotherapy Congress 2025」において、本学理学療法学科の森下准教授が研究成果を発表しました。

発表演題は、

“Effects of Hold Relax using Neuromuscular Electrical Stimulation on Muscle Stiffness, Range of Motion, and Stretch Tolerance”

です。

神経筋電気刺激を用いた「ホールド・リラックス」を検証

今回の研究では、ストレッチング方法の一つであるホールド・リラックス(Hold Relax)に神経筋電気刺激(Neuromuscular Electrical Stimulation:NMES)を組み合わせ、その効果を検討しました。

ホールド・リラックスでは、筋収縮とストレッチングを組み合わせることで、関節可動域の改善などを図ります。

しかし、自分の意思で十分な筋力を発揮することが難しい場合には、通常の方法をそのまま実施することが困難になる可能性があります。

そこで本研究では、自発的な筋収縮の代わりに神経筋電気刺激を利用した方法に着目しました。

筋硬度・関節可動域・ストレッチ耐性を評価

研究では、神経筋電気刺激を用いたホールド・リラックスについて、

筋硬度(muscle stiffness)
関節可動域(range of motion)
ストレッチ耐性(stretch tolerance)

の3つの観点から評価しました。

その結果、健康成人では、神経筋電気刺激を用いた方法でも、自分の意思で筋収縮を行う通常のホールド・リラックスと同程度の変化が得られる可能性が示されました。

この結果は、電気刺激を利用したストレッチング方法を考えるうえでの基礎的な知見となります。

自発的な筋収縮が難しい人への応用可能性を検討

今回の研究は健康成人を対象としたものであり、麻痺や筋力低下を有する患者に対する治療効果を直接示したものではありません。

一方で、神経筋電気刺激を利用することで、自分の意思だけでは十分な筋収縮を行いにくい対象者にもホールド・リラックスを応用できる可能性があります。

今後、実際の患者を対象とした検証を進めることで、麻痺や筋力低下などを有する人へのリハビリテーションに応用できるかを明らかにしていく必要があります。

理学療法技術を「経験」だけでなく科学的に検証する

ストレッチングや電気刺激は、理学療法の臨床現場で用いられる治療手段です。

城西国際大学理学療法学科では、こうした治療技術について、単に「効果がある」と考えるのではなく、筋硬度、関節可動域などの客観的な指標を用いて、その効果や作用を科学的に検証する研究に取り組んでいます。

学生は、理学療法の技術を習得するだけでなく、

「なぜこの治療を行うのか」
「どのような身体変化が生じるのか」
「その効果をどのように測定するのか」

という、科学的根拠に基づいて理学療法を考える視点についても学びます。

城西国際大学理学療法学科の治療技術・電気刺激研究

城西国際大学理学療法学科では、ストレッチング、神経筋電気刺激、筋機能、関節可動域など、理学療法で用いられる治療技術を対象とした研究を行っています。

また、こうした研究成果を国内外の学会で発表し、得られた知見を学生への講義や実習にも還元しています。

今回のWorld Physiotherapy Congress 2025での研究発表は、理学療法の治療技術を客観的・科学的に検証し、その成果を国際的に発信する本学科の研究活動の一例です。

今後も城西国際大学理学療法学科では、臨床で用いられる理学療法技術について研究を進め、教育・研究・臨床をつなぐ取り組みを進めていきます。

学会発表情報

学会名: World Physiotherapy Congress 2025
開催日: 2025年5月29日~31日
会場: 東京国際フォーラム(東京都)
演題名: Effects of Hold Relax using Neuromuscular Electrical Stimulation on Muscle Stiffness, Range of Motion, and Stretch Tolerance
発表者: Katsuyuki Morishita, Yuka Yokoi, Taizan Fukaya, Hiroshi Karasuno, Kazunori Morozumi