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人への支援を大切に 福祉系大学等進学者へ模擬授業

開催報告

2024.05.15

2人1組のペアとなり、水性ネイルの体験を行う生徒たち

「福祉ネイル」と一般的なネイルの違いを学ぶ生徒たち

5月13日に誠恵高校(静岡県沼津市)で福祉系大学進学者や芸術コースの生徒約50名に対して、人への支援を大切にした「福祉ネイル」の模擬授業をおこないました。
今年度で2回目となる大学模擬授業。福祉総合学科の授業で特別講義として取り入れており、誠恵高校では高校2年生の進路開拓授業の一環としておこないました。

「福祉ネイル」は、主に施設やイベントにおいて、ネイルやハンドマッサージをして、美容を通して人に感動を与えることを目的としている一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会の認定資格です。昨今、取り入れた方の要介護指数が下がるなど、ネイルを通してQOLの向上に効果があることが期待されています。

まず生徒たちは、普段聞き馴染みのない「福祉ネイル」の資格の取り方や一般のネイルとの違いを学んだ後、福祉ネイリストが実際の施術メニューでおこなう「爪磨き」や「水性ネイルのカラーリング」の体験を2人1組になり、実際におこないました。

爪磨きは日常的なネイルケアのほか、爪の表面をなめらかにすることで、ベースを整えるのにも役立ちます。水性ネイルとは、福祉ネイリストが提供するメニューの一つであり、臭いがなく長時間座っていることの厳しい方にも優しく乾きが早く、アレルギー成分が少ないことが魅力の一つとなっています。また落とすことも簡単でお湯に付けるだけで剥がすることができます。

人の支援では、「身体的環境」「社会的環境」「心理的環境」の3つが大切とされており、「ネイル」の効果と共通しています。参加者からは「話したことのないクラスメイトと組んだが、気分の上がる体験で話がはずんだ。」や「爪を磨くという少しの体験や変化がこんなに気持ちを晴れやかすることが感動だった。」と経験を通してポジティブになれる言葉をもらうことができました。

誠恵高校ではこの学びをもとに、ボランティアを行う計画を進めています。

緊張しながらネイルを施す生徒たち

体験し終え、交代してネイル体験をおこないました