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「観光プロジェクトb」特別インタビュー③

学生たちの声

2021.12.06

 



 「観光プロジェクトb」という授業(4単位)では、マレーシアの世界遺産を訪れるヴァーチャル・ツアーを実施しました。360度見渡せるネット上のヴァーチャル空間の中で、2008年にユネスコ世界遺産に登録されたペナン島ジョージタウンとマラッカを散策しました。マレー半島の北部に位置するジョージタウンは、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教、仏教など異なる宗教を信仰する人々が共生する地区で、多様性にあふれています。南部の港湾都市マラッカは、ポルトガル、オランダ、イギリス統治時代の影響が色濃く残り、東洋と西洋の文化混淆が見どころです。

 このヴァーチャル・ツアーでは、本学の海外協定校であるUTAR(トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学)の専任教員が観光ガイドとなり、世界遺産の歴史的背景や観光客の動向などについて英語で説明を受けました。参加学生は、実際に訪れているかのような感覚の映像に驚嘆しながら、「どこの国の影響を受けた建築物なのか」や「どのような年代の観光客が多いか」といった質問を活発にしていました。

 今回は、この授業に参加している2年生の佐藤さんが森さんに、ヴァーチャル・ツアーの様子についてインタビューしました。

Q. ペナン島で印象深かったことは何ですか?

A. ジョージタウンのストリートアートがとても印象に残っています。ストリートアートのような工夫が、観光客誘致の要因となりうることがよくわかりました。必ずしも有名な観光資源がなくても、工夫次第で観光の活性化に繋げられることがよく理解できました。

Q. マラッカはどうでしたか?

A. 混じり合った文化が楽しかったです。15世紀後半にマレー半島に移住してきた中華系の男性(ババ)と、マレー系の女性(ニョニャ)の子孫たちが受け継いできたプラナカン文化が興味深かったです。建築物もカラフルでとてもきれいでした。特に、マレー料理と中華料理が混じった「ババニョニャ料理」が印象に残り、すぐにでも行って食べてみたいと思いました!

Q. モスクも多く紹介してもらいましたね。

A. マラッカのハーモニー通りでは、ヒンズー教寺院のすぐ隣にキリスト教会があって、そのすぐ先にモスクがあったのも驚きましたが、なかでも中国の寺院のような外観のカンポン・クリン・モスクにはびっくりしました。これぞ文化が混淆したマラッカの象徴のようなモスクだと感じました。

 

 


マラッカの観光資源であるオランダ広場のキリスト教会


マラッカの中国寺院風概観のモスク