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よ・ゼミ 第5回  まちづくりは地球環境を守ることから!! (パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社<パタゴニアの環境の取り組み >)

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 学生たちが、大学での<学び>で得た「まちづくり」や「まちおこし」に関する知識や自ら取り組んできた地域連携活動による<学び>を、就職後(社会へ出てから)の活動の中でどのように実践・応用していけば良いのかを学ぶための自主ゼミ「よ・ゼミ」の第5回目を2021年10月12日火曜日に実施しました。

 第5回目は、本学のキャンパスがある千葉県東金市に近在する長生郡一宮町でパタゴニア・サーフ千葉を運営しているパタゴニア・インターナショナル・インク日本支社(以下、パタゴニア)環境社会部門アクティビズム・コーディネーターの中西悦子さん(以下、中西さん)と一宮町の運営スタッフの方々をお招きし、これからのまちづくりにおいて考えるべき環境への配慮と、そのために個々人が行うべき活動について学びました。また、パタゴニア・サーフ千葉の運営スタッフと、これからの一宮町を中心とした地域の将来や一宮町が有する特筆すべき環境である「海」をどのように保全・活用していくべきかなど多岐にわたりディスカッションをさせていただきました。
 そのこともあり、今回の自主ゼミでは、「観光」について学ぶ人材として、企業固有のビジネスにこだわって地域固有のまちづくりだけに専念するのではなく、地球全体を守ることへと意識を広げていく必要性もあることを学ぶ機会となったのではないでしょうか。

 このような貴重な機会に、観光学部からは8名の学生が自主ゼミ「よ・ゼミ」に参加することとなりました。
 


パタゴニア・サーフ千葉の外観

 

●観光学部3年 髙橋昴哉
 今回、私が参加した自主ゼミ「よ・ゼミ」では、パタゴニアの環境社会部門アクティビズム・コーディネーターである中西さんと、本学の立地する東金市に近在する一宮町にある路面店で活躍されている皆様をお招きして、パタゴニアの企業理念や地域連携活動について学びました。

 まず、この「よ・ゼミ」に参加するまでは、パタゴニアと聞くとアウトドア系のアパレル企業というイメージがありました。ただ、今回のお話を聞いてアパレル企業という括りだけでは捉えられない活動をしていることを知りました。
 パタゴニアの活動が、アパレル企業という括りだけでは捉えられないという背景には、パタゴニアが「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションステートメントのもとに、気候変動など地球環境の変化に対しアパレル企業でもできることを模索しているところにあります。また、こうしたパタゴニアのミッションに共感する地域や企業とも連携した活動に取り組んでいることが理由として挙げられます。

 例えば、「一杯のビールで、地球を救う」というキャッチフレーズのもとで、地球に優しいクラフトビールの販売を行っているそうです。こうした試みも、The Climate Crisis(気候危機)に対し、カーボン・ニュートラル達成を目標とする試みとつながっているということでした。とくに、本学のメインキャンパスが所在する千葉県東金市に近い匝瑳市で市民エネルギーちば合同会社様が取り組んでいるソーラーシェアリング事業や、ソーラーパネルの下の畑ではリジェネラティブ・オーガニック認証を目指して農家と協働したり、環境助成先を含むNGO、NPO共同の「あと4年、未来を守れるのは今」キャンペーン(http://ato4nen.com/)などに賛同し、全直営店の店内で展示をしたそうです。


 こうしたアパレル企業ではあまり見られない多岐に渡る活動の中で、私が最も印象的に思った活動は、Worn Wear®️「新品よりもずっといい」というキャッチフレーズのもとで行っている活動です。パタゴニア製品のウェアを修理して、少しでも長く使用してもらうことが目的だそうです。
 とくに、私が驚いたことは、「同じ服を9カ月以上着ると、二酸化炭素の排出や廃棄物、水の使用量が約20%削減できる」というお話でした。また、中古品である古着を新品よりもいい状態へとリメイクし販売することで、環境へ配慮しているという活動は素晴らしいと感じました。私は個人的に古着が好きで購入することもあり、個人的な興味の観点からだけでなく、環境的な側面からも古着を見つめ直そうと思いました。

 上記のことからもわかるように、パタゴニアさんが地域の方々と連携して活動されている内容は、一貫して二酸化炭素の排出を抑える活動でした。気候変動、とくに温暖化によって損なわれていく自然環境に、とても敏感になっているのだと思いました。
 最後に、中西さんから私たちが在籍する観光学部の学びにも直結するお話をいただきましたので紹介しておきます。「今までは、自然やその景観を観光利用できていましたが、環境の変化によって、これまでと同じような自然があるとはかぎりません、自然の状況次第で活用できなくなる現状もあるかもしれません..。」このお話を伺い、観光地のまちづくりに関わっていく上では、自然を観光に活用していくだけではなく、保全・再生とともに両立させていかなければならないのだと思いました。
こうしたお話をアパレル企業であるパタゴニアから伺うことができたのは、意外な発見であったと同時に、今後の課題として私たちが考えていかないといけないことだと反省する機会となりました。

 


「あと4年、未来を守れるのは今」キャンペーンのweb site

 

● 観光学部2年 望月志峰
 今回は、アウトドアブランドで有名なパタゴニアの方々から、「パタゴニアが行っている地球環境にやさしい取り組み」について、お話をお伺いしました。

 私は、パタゴニアと聞くと、アウトドア用品を売るお店というイメージが強かったです。ただ、最近のパタゴニアでは、食品の販売にも力を入れていたり、商品の販売を超え、「私たちは故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という理念のもと、様々な地球環境を守るための取り組みを行っていたりしているそうです。

 とくに、その中でも、私が関心を持ったパタゴニアの活動は、「Vote Our Planet キャンペーン」という活動です。
 「Vote Our Planet」キャンペーン(https://voteourplanet.patagonia.jp/)は、「私たちの地球のために投票することを推奨する」取り組みです。具体的には、2019年7月21日に行われた参議院議員選挙で、直営店全店を閉店し、パタゴニアの従業員が選挙について対話を持ち投票に行きやすくするということを実施しました。また、公式ウェブサイトやSNSでの情報発信、ステッカーの配布、パタゴニアの店舗で自由に対話する「ローカル選挙カフェ」を開催したそうです。
 私は、このキャンペーンのことを知ったとき、「これは地球にとっていいことなのか」と少々疑問に感じました。私たちが投票することで国の代表が決まり、そして、その代表のもとで政策が実行されていくことは、日本だけのためにあるのではないかと考えていたからです。ただ、「Vote Our Planet キャンペーン」についてお話を伺っていくと、私たちが「投票することで、自分と同じような考えを持っている人が集まり、その人たちが結集することによって関心を持っているテーマの政策が生まれることや、日本に本当に必要な政府をつくることにつながり、気候など日本だけに留まらないテーマの政策などによっては、地球全体が変わっていくというサイクルが作られていく」ことを学びました。また、パタゴニア一宮町の店舗スタッフの廣瀬さんから、「世界を見渡すと同じような想いを持つ人がたくさんいて、一人でも手を挙げれば、誰かが手を差し伸べてくれる」というお話をお聞き、少し、大きな視野で物事を考えることも重要なのだと気づくことができました。

日本では、2016年に選挙権が18歳に引き下げられましたが、若い人の投票率が芳しくない状態にあります。これからは、私たちのような若者が、日本を背負っていくようになり、地球を変えていかなければいけません。私もその地球を変える役目を背負う一人として、将来は、地域活性化に携わりたいと考えています。こうした将来のビジョンを実りあるものにするためにも、今回のお話で学んだように、「自分の意見を大切にしながらも、周りの人を巻き込み、地域の関係性を作る」ためにも、自分から声をあげ対話をしていくことを実践したいと思いました。

 


「Vote Our Planet キャンペーン」のweb site

 

●国際人文学部4年 漆山ありさ
 今回は、アウトドアブランド・パタゴニアの環境社会部門アクティビズム・コーディネーターの中西さんをはじめ、本学東金キャンパスに近在する一宮町のストアの皆様からお話を伺いました。

 パタゴニアは「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という理念に則り、様々な取り組みを行っています。
 具体的には、一宮町の路面店では、海に近いストアということもあり、ビーチクリーン活動などに取り組んでいます。また、やはり東金キャンパスに近在する匝瑳市などの無農薬農家の紹介イベントを開催したり、カーボンニュートラル実現に向けソーラーシェアリングに投資するなど、その活動は地域を持続させるために多岐にわたっています。私は、こうした多岐にわたる地域を持続させるための環境保全活動を、アパレル系企業が率先して推進していることに驚くと同時に、とても意義深いものだと感じました。

 何故なら、パタゴニアのような有名企業が率先してこうした活動をすることで、様々な他の企業にも環境に対する多角的な視点を与えることにつながると思ったからです。また、私たち消費者にも、洋服を購入することが環境へ及ぼす影響について、他人事だと思わせない効果があると感じます。さらに、「地球という大きな規模の環境を守るために、とにかく動く」という、その姿勢そのものも消費者である私たちにも大きな影響を与えるのではないでしょうか。

 他にも、パタゴニア全体の取り組みとして、長持ちが売りのお洋服を作っているというお話も心に残りました。リサイクルコットンを使用したり、店舗に古着回収ボックスを設置するなど、3Rで言うと「リサイクル」にあたる活動は最近よく耳にするようになりましたが、一枚一枚を「長く大切に着てもらう」ことをテーマにしているのはパタゴニアならではだと思いました。そのためにも、ほつれや穴あきなどに対しては、新しく買い替えるのではなく修理することを推奨しているそうです。シーズンや流行によって入れ替わりが激しいアパレル業界にとっては、ある意味で、新しく、物に対しての愛着を教えてくれるとても素晴らしい取り組みだと感じました。

ちなみに、こうした取り組みは、一宮町の店舗だけではなく、全国にある路面店ごとに異なった展開をしている、とのことでした。店舗ごとでできることを探し、地域に根差した店づくりを目指しているとのことでした。こうした姿を見て、小さな力も集まれば、地球をも守る大きな力となることを学びました。店づくりは、まちづくりへと繋がり、やがて地球を救うことに繋がるのだと...。そんなことを、今回の「よ・ゼミ」は教えてくれました。


パタゴニア製品を「長く大切に着てもらう」ための活動

 


オンライン講義の後、パタゴニア・サーフ千葉に行ってきました!
写真はパタゴニア・サーフ千葉の運営スタッフの皆様