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銚子市、茂原市:オンラインツアー体験記!!

自主ゼミ

2022.03.03


 近畿日本ツーリスト様のご配慮で、1月8日と2月4日に開催された自治体が企画・運営を行なうオンラインモニターツアーに、本学部学生が参加させていただくこととなりました。
 各々の日程で行われた企画の概要は以下の通りです。

(1) 1月8日:銚子市オンラインツアー
『CANZUME TRAVEL ONLINE TOUR -ようこそ、缶詰の世界へ-』
 銚子観光の魅力発信と地域の観光拠点として新設されたCAN缶パークの紹介を中心に、銚子市のフードツーリズムの現状についてご紹介いただきました。
 

 

CAN缶パークの紹介 VTR


(2) 2月4日:茂原市オンラインツアー
『茂原が誇る産業観光とロケ地巡りオンラインツアー』
 茂原市の新しい観光として提唱されているインダストリーツーリズム(産業観光)とフィルムコミッションと共同して行なっているコンテンツツーリズム(ロケ地巡り)を中心にご紹介いただきました。
 

茂原市のロケーションサービスの概要に関する説明


 下記、各回のモニターツアーの企画にオンラインで参加した学生の感想を紹介します。

●観光学部3年 佐藤淳也
 私は、銚子市と茂原市のオンラインツアーの両方に参加させていただきましたので、これらのオンラインツアーの企画の流れと各々の特徴的なところを抜粋して紹介します。

 まず、銚子市のオンラインツアーですが、こちらは、お笑いタレントの槇尾ユウスケさんと缶詰博士の黒川勇人さんがゲストとして出演し、銚子市の魅力解説にはじまり、新設された施設「銚子CAN缶パーク」が紹介されました。また、「銚子を観光しよう!!」という企画が行われ、その後に観光関連商品として缶詰が紹介されました。観光を意識した商品にまつわる「生産者VTR」や本事業で開発された缶詰が紹介されるという流れでした。
 中でも、私が面白く感じたのは、CAN缶パークの紹介の一環として実施した試食会です。
 銚子CAN缶パークは、このツアーの少し前にオープンしたばかりの施設で、フードツーリズムを通じた域内連携促進事業の拠点となることを目指しています。施設内では、全国各地から集められた400種以上の缶詰の展示・販売を行っており、オリジナル缶詰づくり体験もできるとのことでした。
 試食会は、こうした物品販売の現況を観ながら、事前に送られていた伊達巻・金目鯛の煮つけ・マグロールキャベツ・鰯のさんがやきの4種の缶詰を画面越しにゲストの方々と共にいただくという企画でした。どの缶詰も美味しいだけでなく、参加者と一緒に食べる共感覚が味わえる工夫がなされており、孤食にならずに楽しい時間が過ごせました。

銚子のフードツーリズムの現状が紹介されました

 

 次に、茂原市のオンラインツアーですが、こちらは、市の職員の方の司会進行のもと、茂原市の「産業観光」と「ロケ地ツアー」、そして「茂原市のお土産」が紹介されました。
 まず、「産業観光」は、ガス博士による『知られざる茂原のガスの世界』が紹介されました。天然ガスの採掘場所などを見学するツアーも行われました。途中に挟まれたクイズなども面白く見ることができました。また、茂原市に拠点をおく双葉電子が製造しているラジコンの飛行実験の様子も公開されました。
 次に、「ロケ地ツアー」は、茂原市のフィルムコミッションの活動や、ロケで茂原市を訪れた映画クルーや芸能人のオンラインツアー参加者しか聞けないマル秘エピソードはとても面白く聴くことができました。
 この「ロケ地ツアー」が終わると、「産業観光」に話が戻り、「産業観光」の一環として検討されている茂原市産のガスを利用した炎舞も披露されました。圧巻のパフォーマンスには目が釘付けです。
最後は、茂原市のお土産が紹介です。こちらも銚子市と同様に、事前に取り上げるお土産(ラスクやジビエなどの食べ物だけでなく、植物用活力液「リキダス」も入っており驚きました)が一式送られてきました。

 

『知られざる茂原のガスの世界』の解説動画

 

 以上が、今回の2件のオンラインツアーの概要になります。運営されていた皆さまも慣れないオンラインでの試みだったと思いますが、さまざまな形で参加者に楽しんでいただこうという工夫や努力を見ることができました。私も「オンラインならではの観光ツアーを企画した際に何ができるのか?」ということについて考え、仕事で実際に対応しなくてはいけなくなった際には即戦力として活動できるよう、理解を深めていきたいと思います。

●観光学部2年 石田茜音
 私は、今回、銚子市が主催し実施した『CANZUME TRAVEL ONLINE TOUR -ようこそ、缶詰の世界へ-』というオンラインツアーに参加させていただきました。新型コロナウィルス感染拡大によって定着したオンラインツアーですが、私自身はこのようなツアーには初参加だったので、観光学部生として大変興味を持ちました。

 ツアー自体は、銚子CAN缶パークの中継や銚子の様々な観光資源のVTRを見ながら観光の疑似体験をするといった内容でした。また、事前に、自宅に色々な体験グッズが送られてきます。こうしたものを通し、目で<見て>、缶詰の知識を<知って>、実際に<食して>楽しむフードツーリズムとなっていました。

 こうした企画を通して、実際に足を運んで観光することが難しい中で、自宅にいながら十分に楽しめる手軽さに驚きをおぼえました。また、地元生産者の作業風景や生の声などは、本来のツアーではなかなか直に触れることが難しいため、オンラインツアーだからこそできる強みだと感じます。
ただ、映像や音声の乱れ、VTRを見ている間の集中力などオンラインのデメリットもあることを改めて学び、オンラインで参加者に疑似旅行を体験してもらうことの難しさも同時に感じました。ですが、ライブ型、オンデマンド型、体験型、参加型が組み合わされたツアー構成となっており、「実際に訪れる観光と比べて、どこまで楽しめるのだろうか?」という不安を感じさせない楽しいツアーになっていました。

 

缶詰博士と一緒に送られてきた缶詰を楽しみました!

 

●観光学部2年 小林志生
 私は、茂原市が実施したオンラインツアーに参加させていただきました。

 その参加の背景には、私が茂原市出身であることが挙げられます。
 ただ、今回参加してみて「初めて知ったことがたくさんあり、とても驚いた!」ということが第一印象です。このことからもわかるように、この会に参加するまでは、茂原市の有名な産業をあまり知らず、観光する場所ではないと思い込んでいたわけです。
 しかし、今回のモニターツアーに参加することで、瓦斯(ガス)などの天然資源を活かした産業やラジコン製造会社が茂原市内にあることを初めて知り驚きを隠せませんでした。とくに、実際、茂原市に住んでいても、天然瓦斯が茂原から産出されているとは思ってもいませんでしたので...。
 さらに、茂原市が、そうした市内に拠点を置いて活動している産業と観光を繋げようとしていることを知り驚いています。私は、茂原市で観光を発展させることを考えるなら、七夕祭りなどのイベントとして有名になっているものを活用した観光産業の構築しかないと考えていたからです。こうした「地元民にも知られていない魅力」を見つけ、それを発信することで茂原市に観光に来ていただくアイデアが私の地元にもあったのかと、これまでの学びを思い返し反省しました。
 それと同時に、上記のような産業だけでなく、害獣被害に対するジビエの開発やラスクの製造などを行っている企業もあると伺い、私は、まだ地元のことすら満足に知ることができていないことに気づきました。これからも茂原市から大学に通うので、日常の生活周辺にある環境から良いところをしっかりと把握し、遠方から大学にきている友人に向けて、茂原市の魅力を伝えていきたいと思いました。

 

茂原市でジビエ開発やラスク開発をしている企業