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ワークショップ参加報告:未来の拠点について考える

自主ゼミ

2022.04.11

4質の良い教育をみんなに11住み続けられるまち作りを
 

去る3月2日(水)に、国土交通省が所管する「道の駅と大学連携」において、これまでの地域連携活動を介して道の駅と連携してきた実践を踏まえ、これからの道の駅がどのような活動をしていけばいいのかということについて、国土交通省主催の「道の駅」に関するオンライングループワークの場で意見を述べる機会をいただきました。つきましては、他大学の学生に交じりモニターとして参加した学生から、ワークショップの様子をご紹介させていただきます。

観光学部2年  望月 志峰

3月2日、国土交通省が「道の駅の地域センター化」を目指して大学との連携企画として実施したワークショップ「<道の駅>オンライングループワーク」に参加させていただきました。

ちなみに、<道の駅>は、地域の特産品を販売している施設だと思われがちですが、国土交通省により登録認定されたSAやPAのような施設として始まりました。現在では、さらに地域コミュニティの中心施設としての運用が始まり、下記のように定義されています。

安全で快適に道路を利用するための道路交通環境の提供、地域のにぎわい創出を目的とした施設で、「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」を基本コンセプトにしています。また、<道の駅>は3つの機能を備えており、24時間無料で利用できる駐車場、トイレなどの「休憩機能」、道路情報、観光情報、緊急医療情報などの「情報提供機能」、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」があります。(道の駅 公式ホームページ 全国「道の駅」連絡会 (michi-no-eki.jp) より) 

このように定められた施設を、今後も持続的に地域コミュニティの中心施設として位置付けていくために、今回のグループワークでは、「道の駅における有効なソフト面の防災施策」と「地場産品を災害時にも活用するための工夫」についての話し合いがもたれました。

ちなみに、私は、このグループワークに参加する直前にグループワークでのお題が送られてきて「<道の駅>と<防災>というキーワードは結び付けられるのか?」と疑問に思いました。そのため、<道の駅>とはどのようなところなのかということについて簡単なマインドマップを整理したり、<防災>について自分が知っていることをノートにまとめて、ワークショップに臨むこととしました。
こうした事前の取り組みを通して、私にとっての<道の駅>のイメージは、「地域の人も観光客も誰でも楽しめる場所」であることがわかりました。一方で、<防災>に関してのイメージは、「テレビやインターネットなどで見てきた避難所」そのものであり、「どこか寂しく、殺風景で暗いイメージ」を持っていることがわかりました。
そこで、私は、今回の課題に関して、<道の駅>と<防災>という対極にあるものの組み合わせ、災害が起きた際に避難所を「楽しい場所」となるように設置することが必要なのではないのかと考え、発表用の提案を検討することとしました。ただ、ここでいう「楽しい場所」とは娯楽施設のようなものではなく、子どもも大人もお年寄りも誰もが「ストレスなくリフレッシュできる場所」という意味です。そこで、災害時でも「楽しい場所」を作り出すにするために、子ども用のアスレチックを設置したり、地域の食材を使った食べ物を入れた自動販売機の設置や、同様の炊き出しを用意できたらいいなと考え発表させていただきました。

私の案は以上となりますが、これまで<道の駅>と<防災>の両方について考える機会がなかったので、これを機に新たな視点を得ることができたことには感謝しています。とくに、<道の駅>の新たなあり方となるようなアイデアを出すことができ、今まで大学の授業で学んできたことを活かせたことは、今後の活動への自信にもつながりました。
また、私は、今まで別の大学の学生とこのようなグループワークをしたことがなかったので、とても刺激的な時間となりました。最後になりますが、これからも、大学の枠にとらわれず議論をすることを通して、誰もが地域と一緒になって楽しめるような未来の拠点(<道の駅>)を作れたらいいなと思います。

「道の駅」が果たす役割についてレクチャーを受けている様子

「道の駅」が果たす役割についてレクチャーを受けている様子

ワークショップで「道の駅」のイメージをまとめる

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