クラウドファンディングで観光産業を担う施設を創る仕組みを学ぶ <船越ワイナリー>

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フィールド基礎演習aの第二クォーターの活動は、実際に東金市近傍の地域に足を運び、「個々の企業がどのような企業ブランディングを行い、その企業ブランディングを介し、地域観光にどのように寄与しようとしているのか?」ということについて学ぶ機会としています。
本年度は、多古町にある株式会社船越ワイナリー(以下、船越ワイナリー)、同じく多古町にある大三川邸(株式会社マイナビ不動産)、合資会社 寒菊銘醸を視察しました。

そこで、今回は、3回に分け、その視察を通して学生が学んだことについてご紹介します。
今回は、千葉県多古町にある船越ワイナリーです。

●観光学部1年 上江洲 麗美
私は、今回の視察で見学した3つの拠点のうち、船越ワイナリーがとくに印象に残りました。これまでの人生の中で、ワイナリーという施設に関して触れる機会がなかったので、この授業を通してとても貴重な体験が出来たからです。
今回の視察では、施設見学とともに、社長の勝又純一さんのお話、施設の立ち上げの際にクラウドファンディング事業で関わった幕張PLAY株式会社のお話、ワインを作るために移住してきた伏見由衣さんのお話を聞くことができました。

船越ワイナリーで醸造しているワイン
 

まず、最初にお話くださった勝又さんの熱い想いには、心打たれました。
もともとは、勝又さんは、この地で多古米を作っていたため、同じ場所で酒米を作ろうとしていたそうです。ただ、同時に、多古町は私たちの大学が立地する東金市同様、生食用のぶどうの産地だったそうです。ただ、最近では、継業の課題もありぶどう栽培をする農家も減少していったとのことでした。そこで、歴史あるぶどう栽培を復活させたいという想いもあり、ぶどうのことを調べ始めたそうです。その過程で、ワインも作りたいということになったのですが、生食用とワイン用のぶどうは異なる品種なので、いろいろな地域のワインのためのぶどう作りを学んだそうです。そうする過程で、山ぶどうなどについても学び、多古町の微地形を活かし、日本独自の山ぶどうを栽培して、他のワイナリーにはない特徴のあるものを作り、世界に広めていきたいと考えるようになったそうです。さらには、船越ワイナリーを創設し、「世界に誇れるワインを醸造する」場所としたいという夢を掲げるようになったとのことでした。
このお話を聞いていた時点では、私はワインの作り方について何も知らなかったのですが、「どんな商品を作っていきたいか、何を社会に広めていきたいのか」ということが、その想いとともに伝わってきました。もちろん、こうした想いを感じ取ったのは私だけでなく、こうした勝又さんの想いに賛同した方々が伏見さんのように社員となり、その活動が少しずつ輪を広げて進んでいるようです。そして、地域の方からも信頼されて、このワイナリーは現在に至っていることがわかりました。

船越ワイナリーの伏見様から、移住者が移住先の地域社会の中で活動していくことの価値と課題についてお話いただきました


また、先にも述べましたが、今回は、こうした社長の想いをクラウドファンディングというかたちにのせて船越ワイナリー創設の資金調達をした際のお話も伺いました。
クラウドファンディングを活用することで、地域の方々からの協力を得るだけではなく、全国各地のワインファンから支援をしてもらったとのことでした。
ちなみに、私は、船越ワイナリーがどのようなクラウドファンディングをWEBで展開しファン作りをしていったのかということが気になったので視察後に調べてみたら、船越ワイナリーの「目標」やワイナリー創設に賭ける熱い「想い」などが詳細に記されていました。ただ、そうした内容が、難しく書いてあるのではなく、学生の私でも何を伝えたいのかが「明確で、わかりやすく」記されていました。この「明確で、わかりやすく」ということが、ファン層を増やすコツなのだと感じました。

視察の感想は、以上となりますが、こうした「やりたいことを実現するプロセス」の話を聞いて、私たち学生でも東金市の農園の方々と一緒になって観光に関わることが何か出来るのではないかと思いました。そのためにも、地域の方の信頼を得ていきたいと思うようになりました。

幕張PLAY株式会社の神長様から、クラウドファンディングが起業支援に向けてすべき対策と仕組みづくりについてお話いただきました